逃げられない
昨日の夜。夜中近く。
彼がいないという事実に呆然とし、会いたい気持ちが募りに募って、慟哭した。
胸が苦しくって苦しくってどうしようもなかった。
こんなに長時間泣いて叫んだのは結構久しぶり。
涙を流す程度なら日常茶飯事だけれど。
泣いて泣いて泣きつかれて、しなくちゃいけないこと何にもせずに夢の中に逃げ込んだ。
でも夢の世界でも彼は出てきてくれなかった。
いや、覚えてないだけかもしれないけれど。
そして今日もまた一日が始まる。
彼のいない一日が。
彼といた時間がまた遠ざかる。
そのことに今、愕然としている。