いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

3回目の月命日(2)

今日はできたら定時近くであがりたかったのだけれど、急な仕事が入って、結局遅くなってしまったorz


今月の月命日のお供え物は手作りの物にしようと決めていた。

何を作るかは決めていた。

シチューだ。

何日か前、急にぱっと思いついたのだ。

思いついた時は何でシチュー?と不思議だった。

彼と一緒には食べたことがない。

でも何故か「シチュー」という単語が頭から離れなかった。

彼が食べたがっているんだろう、と勝手に自分を納得させておいた。


仕事帰りに花とシチューの材料を買った。

今月の花は黄緑と黄色のスイートピー、そしてカスミ草。

綺麗な色合いに眼を奪われてしまった。


そしてシチューを作り、花と一緒に彼の写真の前に供える。

シチューは我ながら上手くできたと思う、うん。

そしておいしそうで買ってしまったデザートのプリンも供える。

供えた後で気づく。

・・・・乳製品ばっかりだ。次からはちゃんとバランスを考えます、はい。


バレンタインのクッキーの時は夢で感想を教えてくれなかったから、今日こそはちゃんとおいしかったかどうか教えてほしい。

待ってるよー!!

3回目の月命日(1)

昨日はブログに記事をいくつもいくつも投稿した。

彼の最期を書くのはつらかったけれど、どうしても残しておきたかった。

細切れにするのはつらかったから、一気に投稿した。

ブログを訪れてくださった方は「いきなり記事が増えてる!?なんじゃこりゃ、読みづらい」と思われたに違いない。

本当、すみません。


今日も彼の実家にお花を送らせていただいた。

月命日にお花をご実家に送るのは、これが最後になるだろう。

彼はお彼岸の時期には納骨される。

お花を月命日に送るのは納骨されるまでと決めていた。

それ以上はあちらも私に気を遣われるだろうし、負担になってしまわれるかもしれない。

私がお花を送ることによって、彼の死をまざまざとご両親に思い知らせることになるかもしれない。これは考えすぎかもしれないが。


最後と思い、綺麗な薄ピンク色と白の花を送らせていただいた。

また、彼と彼のご両親宛にお手紙も書いた。

なかなか自分の思いをご両親に、伝えることができていなかったから。


夕方、お父さんからお礼の電話が来た。

ほんの少し、近況を話した。

納骨前にもう一度、彼のご実家に行くことも許してもらえた。

彼が納骨されたら、お墓の場所も教えるとのこと。

大体の場所を訊くと、私の実家の近くだった。

これからはなるべく休みの日は実家に泊まって、彼のお墓参りに行こうと思う。


また、お花はもうこれ以上はいいですよ、とも言われた。

実は送り続けたい気持ちもあったのだが、やはり最初に決めた通り今月が最後で良かったのだと思う。

最期の時

私のアパートから病院までは15分ほど。

彼の実家から病院までは1時間ほどかかる。

そのため彼の所には、私の方が先に着いてしまった。


彼の傍に駆け寄る。

彼の顔、そして胸の辺りは真っ赤だった。そして触ってみると熱い。

なのに、手や足の先は冷たくなっていた。

そして彼の心臓はとてもはやく脈打っていた。胸の動きでわかるくらいにバクバク動いていた。まるで最後の力を振り絞っているようだった。


私は彼の左手を握った。

「○○、愛してるよ。」そう言いながらキスをした。

彼の唇に。頬に。額に。何度も何度も。

聞こえていたかどうかはわからない。でもこの時ほんの少しだけ、呼吸回数が上昇した。

偶然と言われればそれまでだけど。

そして彼の胸に肩に寄りかかってみた。いつもはそうしていると彼に抱きしめてもらえたけど、この時はもちろん何の反応もない。

もうこの腕に抱きしめてもらうこともない、そう考えると本当に悲しかった。

この時間が彼と二人きりで過ごした最後の時間だ。


午前3時20分頃。彼のご家族が到着した。

4人でベッドの周りを囲み、彼の身体をさすったり声をかけたりする。


”その時”はゆっくりと近づいていた。

まず最初に血中酸素濃度が下がっていった。そして血圧も測れなくなった。

そして私が到着した時、あんなに熱かった身体がどんどん冷たくなっていった。

呼吸回数もゆっくりとだが、確実に落ちていっている。


午前4時過ぎ。急に脈が落ち始めてきた。

脈は落ち始めるとはやい。みるみるうちに100を切り、70、60となっていく。

そしてついに30台になった。もう最期だ。

私はできる限りの声で叫んだ。

「○○っ.....大好きだよ!!」

そしてその数瞬間後、ピーッという機械音が鳴り響いた。

彼の心臓が鼓動を辞めた。


主治医の先生が来られ、瞳孔と呼吸、心臓の鼓動を確認する。

そして腕時計をみて「4時32分、ご臨終です」と告げた。


この時、彼はこの世の人ではなくなった。