いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

どうしたら良いのか

彼がいなくなった直後に比べ、泣き叫ぶことは少なくなったとは思う。

涙を流さない日はないけれど。

気持ちも相変わらず不安定だが、大分コントロールできるようにもなったとは思う。


でも時々、無性に会いたくて会いたくてたまらなくなる時がある。

会って、話したい。

彼に触れたい。

そんな想いがつのってどうしようもなくなってしまう。

頭ではもう無理なんだとわかってはいても、抑えられるものではない。

この気持ちは彼がいなくなって時間が経てば経つほど強くなってきている。


どうしたものか。


彼の遺品を抱きかかえ、布団に潜り込んで必死に耐えようとするけれど、『何で彼がいないの』『どうして彼がいなくならなくてはいけなかったの』『彼は何も悪いことをしていないのに』なんてネガティブな事も考えてしまう。

『あの頃に戻りたい』そう考えたのも一度や二度ではない。


馬鹿だなぁ。私は。

こんなどうにもならないことを考えて。彼を困らせて。

彼だっていなくなりたかったわけじゃないのに。


他の方はこんな気持ちを、どう対処しておられるんだろう。

ある夏の日のデート(2)

水族館を出た後、近くにある道の駅へ寄った。

水族館では軽食しか食べていなかったので、そこで遅い昼食を摂った。

海の近くの道の駅とあって、海鮮系のものがたくさんあった。

2人とも小さな海鮮丼とカニの味噌汁を頼んだ。


海鮮丼もおいしかったが、特に印象に残っているのが味噌汁だ。

器からはみ出るほどのカニが入っており、出汁が効いていて本当においしかった。

カニが大好きな私は「おいしい、おいしい」と夢中になりながら食べていた。

ふと気づく。彼をほったらかしにしていた。

そしてガツガツと全く女子らしくなく食べていた。


引かれたかな・・・と思いそーっと彼をみるとあっけに取られているみたいだった。

ヤバい、どうしよー・・と凹んでいると、

「ナナドゴブ!俺のカニも食べなよ~」と言い、器を差し出してきた。

「いやいや、それ○○の分じゃん。食べて食べて。」と慌てて言うと、

「いや~あんまり美味しそうに食べるから、もっと見たくなっちゃって。俺は別にカニが大好きってわけじゃないから。全然気にしないで。」


ありがたく貰った。

そして私が食べている様子をニコニコしながら見ていてくれた。

嬉しいような恥ずかしいような複雑な気持ちになったことを覚えている。


この道の駅にはいつかもう一度行きたいねって話していたけれど、結局2人で行くことはなかった。

今住んでいる場所からは少し遠いけれど、もう一度行こうと思っている。

カニの味噌汁、まだあればいいなぁ。


・・・・・・。

この記事を書いていて思った。

もう一度彼のあの優しい笑顔を見たいって。

私のことを迎えにきてくれる時も、あの笑顔できてほしいなぁ。

ある夏の日のデート(1)

今は3月で全然季節外れだけど・・・

つきあって最初の夏に水族館へデートに行ったことを思い出した。


その当時、私はまだ学生。彼も社会人になって1年目。

お互い、久しぶりに1日時間が合ってデートした。

「今日はちょっとだけ遠出したい!」とお願いして、車で1時間ほどの距離の水族館へ2人で行った。

そこの水族館はちょうどリニューアルしたばかりで、車椅子でも中を見てまわる事ができるようになったと聞いたからだ。

その日はすごく晴れていて、ぬけるような青空だった。


いざ水族館に入ってみると、確かにスロープやエレベーターはあった。

ただしスロープの勾配が急だった。車椅子の人一人じゃ絶対に無理だ。

しかも通路がゆるく長い坂になっている所もあった。

しかもその途中にも水槽があったから、坂の途中で止まって見なくてはいけなかった。

私たちは2人だったし歳もまだ若いから平気だが、年配の夫婦などで一人が車椅子だとかなりキツいだろう。

あと水族館の中自体は段差がなかったが、軽食を食べようと入った店は入り口に少し段差があった。幅も車椅子が通れるギリギリだった。

うーん・・なんとかまわれたけど、もうちょっと考えて欲しかったかも。

彼も「ナナドゴブに押してもらってばかりでごめん!」ととか言って申し訳なさそうだったし。

でもペンギンとか魚はかわいかった♪


その時彼にイルカの飾りと私のイニシャルがついたストラップも買ってもらった。

何年も前なので金属の部分が錆びかけているけど、その当時使っていた携帯に今でも大事につけてある。

本当、楽しかったなぁ・・