いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

絶望を乗り越える術

私が今、知りたいのはこれだ。

絶望をどう乗り越えたら良いのか。


”彼にはもう二度と会えない”

この現実を直視したら多分私は発狂してしまう。

なので頑張って考えないようにしている。

それでも頭のスミではわかっていていつも泣いてしまう。


最近ふと思う。

彼も怪我した時、同じような気持ちだったのではないかと。

彼は10年近く前、転落事故で二度と自分の足で歩けなくなった。

その時の絶望感は想像すらできない。


”二度と歩けない”

”二度と会えない”

絶望の種類は違えど、自分の努力ではどうにもならないという意味では共通だ。


私が彼に出会ったのは、転落事故からしばらく経ってからのこと。

その頃彼はある程度リハビリも終わっていて、体力的にはまだまだだったけれど、自分のことは自分でほとんどしていたし、車の運転もしていた。

ほとんど寝たきりの状態からそこまで回復するには、想像を絶する努力があったに違いない。今でも尊敬している。


彼は”もう二度と歩けない”という絶望感の中、何を糧にして頑張ったのか。

どのような気持ちの変化を経て、前向きになったのか。

事故のことや入院中のことは、彼がつらそうだったから断片的にしか聞かなかったけれど、もっとちゃんと聞いておけば良かったかな、と今になって思う。


そうすれば今の私の絶望感を打開する、突破口になったかもしれないって思うんだ。


彼の強さをいつか自分も身につけたいな。

彼が初めて出てきた夢

彼がいなくなって最初に見た夢は、彼を探し回る夢だ。

2/11の記事にも書いてある。

それからしばらくしてまた彼に関する夢をみた。

その時は彼も出てきた。


どこかのホテルのロビー(?)らしきところにいる私達。

多分どこか旅行に行っているという設定(?)なのだろう。

何故か彼は足元の猫とじゃれあっている。

何で猫が?と思ったけど気にせずそのホテルをあとにした。


その後彼の車に乗り込んでドライブしていた。

彼は楽しそうに私に語りかけている。

でも私は楽しめなかった。夢の中でももう彼はいないとわかっていたから。

そして何となくイライラしていた。

どうして彼は楽しそうなの?自分の身に何が起きたかわかっているの??

そんな思いだった。


次の瞬間、夢の中で病院で見せられた彼の脳のCT画像がフラッシュバックした。

そして私は叫んでいた。

「○○っ・・あなた脳出血で死ぬんだよ!?わかってるのっ!?」

すると彼は私の方を向き、寂しそうな顔をしながら私を抱きしめてきた。

そして私の肩に頭を乗っけた。

この感触は今でもはっきり覚えている。


そこで目が覚めた。


はぁ、あの時今以上に不安定だったとはいえ、何で怒鳴ってしまったんだろう。

彼ももしかしたら重々承知の上で、楽しそうにしてたのかもしれないのに。


私の父は「もしかしたら彼の死を未然に防ぐことができたかもしれない、という思いが見せた夢ではないか」と言う。

もしかしたら、そうなのかもしれない。

平凡な人生

2年ほど前友人4人と遊びに行った時に、手相を見てもらったことがある。

本格的なものではなく、バーの店長が趣味でやっているようなものだけれど。

でも割とあたるという評判だった。

そこでドリンクを頼むと手相が見てもらえる。


私の前に2人の友人が見てもらったのだが、性格などは結構言い当てられていたように思う。そして私の番になった。

まず私の性格からみられて、次に恋愛運について話された。

「あなたは普通に結婚して、普通に老後をおくるだろう。俗にいう”平凡”な人生を歩むことになる。」そう言われた。

人によっては『何だ、おもしろくない』と思うかもしれない。

でも、私は嬉しかった。

”彼と結婚する”ということが肯定されたような気がしたからだ。

友人も私に彼がいるのを知っていたので、冷やかしてきた。

私は「やめてよ、もう」なんて言いながらも顔は笑っていたと思う。


・・・・・・・。

全然、当たってないじゃない。嘘つき。

・・・ただの八つ当たりだ。ごめんなさい。


「平凡な人生」を当たり前におくることができると思っていた。

今の私には無理だ。

それがどれほど難しいことなのか、当時はわかっていなかった。

他には何にもいらない。

彼との「平凡な人生」が欲しかった。