いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

入院6日目(2)

病院に着いて急いでICUへ向かう。

そして彼と対面した。


彼は眼を閉じて眠っているように見えた。

ただ、耳元で声をかけても刺激を与えても眼を開けることはなかった。

しきりに左腕のみ動かしていた。

彼の腕はもう拘束されていない。

それは彼の腕はもう、点滴を抜去するほどの力もないということを意味した。


看護師から「主治医は他の患者の処置中ですので、もうしばらくお待ちいただいてもいいでしょうか?」と訊かれる。

了承し、彼の傍に座った。

彼の手を握り、さすりながら彼の名前を呼ぶことしかできなかった。


30分ほどそうしていただろうか。

看護師さんに呼ばれた。

そして主治医の先生の待つ部屋へと向かった。

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