いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

薬局へ行って

彼は毎日医療行為を行う必要があった。
そのためしょっちゅう薬局に行き、医療品を買う必要があった。
地元には薬局がいくつかあったのだが、『何曜日にどこの薬局がセールしているか』『何曜日に何が安く売られる傾向があるか』なんてことをよく知っていた。
そこらの主婦より情報通だったかもしれない。


デートの時も、よく一緒に買い物につきあったっけ。
どうしても医療品は箱買いになることが多い。
買い物カートも車椅子を漕ぎながらだと、なかなか厳しいしね。
そこは私が、自慢の(女子にしては)怪力で荷物を持っていた。
彼は最初は申し訳なさそうにしていた。
「ごめんな、ナナドゴブ。こんな小間使いみたいなことさせて。荷物も持ってもらっちゃって。彼女の荷物を持つどころか、逆になってるしね」なんて。
「いやいや、自分の荷物くらい自分で持つよ!その心遣いは嬉しいけど!というより全然負担になんか思っていないしね。むしろ役に立って嬉しいよ!」なんて言ったら嬉しそうにはにかんでいたっけ。
そしてその後からは遠慮なく誘ってくれたっけ。
彼の生活に関われている気がして、嬉しかったのを覚えている。



今日薬局に買い物に行って、こんな些細なやりとりを思い出した。
そしてふっと我にかえる。
あの頃は、ごく自然に誰かのために何かをできていたな・・と。
今は、できていない気がする。
自分のことで精一杯で、周りが全く見えていなかった。
そのせいで、人を傷つけてしまったこともあった。
原因は多々ある。ありすぎる。
自分を冷静にみつめると、最近ひどすぎた。
自分の醜い部分をみるのはすごく辛いけれど、そんなことも言ってられない。
これからは自分の感情で突き進む人ではなく、相手のことをしっかり考えられる人になりたい。
そう、改めて思った。

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