いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

わからない

やっぱり納得できない。
なんで彼があんなに早くこの世から去らなくてはいけなかったのか。
あんなに優しく、生きることにひたむきだった人がどうして。


最近こんな風に考えることが多くなって、自分を制御できないことがある。
例え何を聞いたところで、納得することはないんだろうけど。


よく「あんまり亡くなった人に執着していると、この世に留まって成仏できなくなる。だからちゃんと成仏できるように祈ってあげた方が良い。」ときく。
私も頭ではそうした方が良いんだろうかと思っている。
でも感情が全く追いつかない。
すぐにどうして彼が・・・とかまだ一緒にやりたいこともあったのに・・・と考えてしまう。


最愛の人を亡くした時、どれくらい時間が経ったらそう思えるようになるんだろう。
他の人はどうやってそんな風に気持ちを切り替えたんだろう。
私にはまだ無理そうだ。
私のせいで苦しんでいたらごめん。
ダメな彼女で本当にごめんね。

彼のこと

この記事では彼がどんな人だったか書こうと思う。
私の記憶が薄れないうちに。


彼は私よりも3つ年上。
身長は私と同じくらい。
(むしろ1cm小さかった。それを知った彼はショックを受けてた。)
なのに体重は私よりはるかに重かった。
肩や腕ががっしりとしていて、抱きしめられると凄く安心した。
手先が器用なのに、字が汚い。
とても綺麗な手の形をしていて、凄くうらやましかったことを覚えている。
目が二重ですごくぱっちりしていた。
声が男性の割には少し高かった。
目と声は本人は結構嫌がっていた。ナナドゴブみたいな切れ長で一重の目と、もう少し低い声が欲しかったといつも言っていた。私は逆に彼がうらやましかったけど。


理数系の科目がものすごく好きで、学生の頃は研究三昧だったと嬉しそうに語っていた。


そして彼は車椅子に乗っていた。私と出会う数年前、転落事故で脊髄を損傷しておりそれからは車椅子生活を送っていた。
でもリハビリを頑張り、日常生活は全て自分一人でこなしていたし、仕事や車の運転もしていた。


そして彼は他の人に優しかった。優しすぎた。
本人はそんなことはないと言っていたけれど、自分を犠牲にしてまで自分の大切な人を助けようとする人だった。私がもっと自分を大切にしてくれ、と言ったら少しずつ自分を犠牲にすることはやめていったけれど。
また、ストイックに努力する人だった。人より身体が不自由な分、色々な工夫をして過ごしていた。どうすれば自分一人でいろいろなことができるか試していたし、失敗しても更に工夫をしてできるようにしていた。
そんな風に前向きに努力する所が凄く大好きだった。もちろん今も。


自分の記憶から思いつく限り書いたので、この記事はかなり読みにくいでしょうし、後日加筆修正すると思います。

彼の言葉

以前彼がこんなことを言ったことがある。
「ナナドゴブは強そうに見えるけど、本当はか弱くて繊細だよね。」
自分では精神的に強い方(?)だと思っていたし、そんなことを言われて悔しかったのもあって、
「そんなことないよ!」とムキになって言い返してしまった。
その時彼は「はいはい」と笑いながらあしらってたけど。


彼がいなくなって、彼の言っていたことが本当だとわかった。
私は、弱い。


彼がいた時は仕事で失敗しても、誰かに理不尽に当り散らされても、
「負けるか!次こそは!」と思えたり、適当に流せたりしていた。
それは自分自身が成長できたからだと勝手に思っていた。
でも今は、些細な事で泣きたくなったりくじけそうになったりしてしまう。
誰かに縋りたくなってしまう。
こんな時に彼がいてくれたら・・・といつも思ってしまう。


私は全然強くなんかなかった。
彼がいて、自分を愛してくれていたから頑張れていただけだった。
彼がいなくなってしまった今、そのことを痛感した。
今さら遅いんだけど。
彼に会いたいなぁ。そしてあなたの言うとおりだったよって言いたい。
だからそばにいてよ、とも言いたい。無理なんだけど。


彼の「ほら、俺の言うとおりだったろ」と得意げな顔が浮かんできて、少し笑ってしまった。