いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

果たされなかった約束(2)

もう一つ、印象に残っている約束がある。
それは看取りの時の約束だ。
お互い20代なのに一体何を話してんだ・・と傍から見たら思うだろう。
でも私の働いている場所は人の「最期」をよくみる場所でもあった。


ある日、私がよく話していた患者が急変し、最期を迎えてしまった事があった。
ものすごく落ち込み、その事を彼に話したことがあった。
そして私が自分はどんな最期を迎えるだろう・・と不安そうに彼に言ったら、
「大丈夫!俺がナナドゴブの手を握って看取るから!!」
と力強く言ってくれた。
本当に嬉しかった。
そうなってくれるんじゃないかって思ってた。
彼に見送られるのなら最期も怖くないって思った。


まさかその数ヶ月後、逆の立場になっているなんて考えもしなかった。
この約束は破ってほしくなかった。しかもこんなに早く。


私はいつ最期を迎えるのかはわからない。
でも私が旅立つときは、彼に迎えにきてほしいと願っている。
私が彼を見送ったのだから、それぐらいはしてくれるって信じてる。
そうしないと割りに合わない。

果たされなかった約束

彼との時間はこれからもずっと続いていくものだと思っていた。
それはただの幻想だったのだけれど。
いろんなことをやりたかったし、もっといろんなことを話したかった。
お互いの良い所や悪い所ももっと知りたかった。


彼との未来はもっと先まで続いていくと思っていたから、いろんな約束をした。
「クリスマスはおいしいものを食べよう」
「今まで忙しかったから、年末はゆっくり一緒に過ごそう」
「来年は結婚の準備を本格的に進めよう」
「結婚して幸せになろうね」


結局どれも果たされなかった。宙ぶらりんのまま。
彼は今まで私との約束は破ったことなかったのに。


私がいつかあちらの世界にいって、彼と逢えたら約束を果たしてほしい。
せめて最後のひとつくらいは。

この2日半

結局、休み中は何もできなかった。
部屋の掃除をしなくちゃいけないと思っていたのに。


朝起きたら彼の事を思い出してむせび泣き、昼はぼーっとしながらあの世や死別についてネットを見てまわり、夜は義務的に食事をして寝る。
こんなんじゃダメだ、ちゃんとしないと!と考えるが、身体が全く動いてくれない。
そんな自分にも自己嫌悪。


明日からはまた仕事が始まる。
先週は本当に苦痛だった。
今週は4日間。ちゃんとのりきれるかな。とりあえずやってみる。


私の中に、彼のためにがんばらないと!と思う自分と、彼がいないのに頑張って何になるの?と思う自分がいる。
最近は後者の方が勝ってきている。
マズイなぁ・・・