いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

果たされなかった約束(2)

もう一つ、印象に残っている約束がある。
それは看取りの時の約束だ。
お互い20代なのに一体何を話してんだ・・と傍から見たら思うだろう。
でも私の働いている場所は人の「最期」をよくみる場所でもあった。


ある日、私がよく話していた患者が急変し、最期を迎えてしまった事があった。
ものすごく落ち込み、その事を彼に話したことがあった。
そして私が自分はどんな最期を迎えるだろう・・と不安そうに彼に言ったら、
「大丈夫!俺がナナドゴブの手を握って看取るから!!」
と力強く言ってくれた。
本当に嬉しかった。
そうなってくれるんじゃないかって思ってた。
彼に見送られるのなら最期も怖くないって思った。


まさかその数ヶ月後、逆の立場になっているなんて考えもしなかった。
この約束は破ってほしくなかった。しかもこんなに早く。


私はいつ最期を迎えるのかはわからない。
でも私が旅立つときは、彼に迎えにきてほしいと願っている。
私が彼を見送ったのだから、それぐらいはしてくれるって信じてる。
そうしないと割りに合わない。

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