いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

最初に弱さをみせてくれた時

彼と私が付き合ったのは2010年1月。
その時は2人とも地元にいたので毎週のようにデートしていた。
ちょっと手を繋いだだけでドキドキしていたな、あの頃は。


2010年2月の終わり頃。その日は自宅でぼんやりしていた。
すると彼からのメール。
『ごめん。急だけど明日会える?』と。
次の日は平日だし、急に誘ってくるなんて珍しいな。何かあったのかな?なんて心配しながらも承諾した。


次の日。平日なので夕食を一緒に摂る。
最初、ものすごく口数が少なかった彼。
でも意を決したように、仕事が体調のせいでなかなか上手くいかないこと、ご両親ともあまり上手くいっておらず、自暴自棄になりそうになっていること。
そんなことを話してくれた。
彼は泣きそうな顔をしていた。でも上手く泣けない、とも。
私は話を聴くことしかできなかった。


帰りの車の中で。
「ごめん。ナナドゴブさん。こんな話をしてしまって。でもふっとナナドゴブさんの顔が頭に浮かんで。話をきいてほしくなってしまった。」
彼が私を頼りにしてくれたこと、本当に嬉しかった。
だから素直にそう伝えた。
すると彼はありがとう、と静かに言ってキスしてくれた。
ちなみにその時、初めて彼とキスをした。
私は帰り道、この人の支えになりたい、これからもずっと一緒に生きていきたい、なんて思ったことを覚えている。


ちなみに彼はこの後、何度か私の前で涙を見せたがあまり感情的には泣いていなかったな。
自分の感情を思い切り出して欲しくて、泣いてもいいよ、とは伝えていたのだけれど。
やっぱりあまり上手く泣けない、なんて彼は言っていた。
いつか思いっきり泣いて、彼の中の負の感情を素直に出して欲しいと思っていた。
あちらでは、そんな感情もちゃんとだせていたらいいのにな。

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