彼との旅行~京都国立近代美術館~
彼とは東京だけじゃなく、京都にも旅行に行ったことがある。
2011年の2月。
桜とか紅葉の時期はものすごく混むよね、とのことで、冬に旅行したのだ。
・・京都の寒さを甘くみていた。
お互い、寒いね~なんて言いながら、身体を寄せあってデートしていたのを覚えている。
その時は京都国立近代美術館に行った。
バスに乗車して数十分。
立派な建物の前に着いた。
晴れていたけど、相変わらず寒い。
足早に建物の中に入った。
その時、京都国立近代美術館ではある画家さんの個展をやっていた。
偶然だが、彼も私もかなり好みだった。
描いてある場面はお世辞にも明るい場面とは言えず、色彩もかなり暗いものだった。
でもただ暗いだけじゃなく、絵の中から繊細な哀しみとか、寂しさとか、ほんの僅かな希望とか・・絵の場面と相まって読み取ることができた。
そこに惹かれたのかもしれない。
彼も同じように感じていたらしく、「この絵、すごく繊細な迫力があるよね」なんて言いながら一緒にみてまわっていた。
あっという間に見終わり、彼とこの美術館を選んで良かったね~なんて言いながら、カフェで温かいお茶を飲んだ。
ちなみにその後別のカフェを通りかかった時に、ものすごく美味しそうなフルーツパフェがあって、彼とここでお茶すれば良かったね~なんて残念がったことを覚えている。
そしてあの時みた絵の画家さん。
ずっと名前を思い出せなかったけど、この記事を書くために調べたら記録が残っていた。
相変わらず、好みだった。
この方の個展が近くで開かれたら、行ってみようかな。