いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

朝日

前回の記事を書いた後ぼーっとしていた。

その時に同期の子から連絡が入った。

仕事が終わったので今から会わないかとのこと。

この時点で0時過ぎ。普通なら非常識な時間かもしれないが、彼の月命日も終わっていたし、夜型人間なのでOKした。次の日が日曜日で休みだった、というのもある。

彼女もそれをわかっていて連絡をくれたんだろう。


夜中でもやっている飲食店に入り、愚痴を話す。

彼女と私は会話のテンポも合っているので話しやすい。

更に担当している病棟が同じであることもあって、話に花が咲いた。

あっという間に時間が過ぎ、時刻は4時前。

空がうっすら白み始めていた。


ここで解散する予定だったが、明け方の妙なハイテンションで、朝日を見にいこうということになった。

今からなら、車で行けば海から昇るところが見られるかもしれないと。


結果的には見ることができた。行って良かった。

まず昇る前の空の色がとても綺麗で。

太陽に近い場所から黄金色、オレンジ色、藍色、エメラルドグリーンの色がパステルカラーの絵の具を散りばめたような感じになっていた。

そして朝日。

私は朝日が水平線から昇るところを見るのは初めてだった。

あんなに綺麗なものだとは思わなかった。

朝日があんなに真っ赤なものだとは知らなかった。

水平線からゆっくりと昇ってくる様子は本当に"荘厳"としか言い様がなくて。

友人としばし言葉もなく見入ってしまった。

慌ててスマホで写真を撮ったけれど、スマホの性能の問題か写真は実際の半分も綺麗さを表現していなかった。

こんなことならもっといい性能のカメラを持って来るべきだった。

朝日が昇ってくると同時に、海の色もきれいなオレンジ色に輝いてキラキラと光っていた。本当に息を呑むような美しさだった。


ここ最近いろいろ考えて心がざわざわしていたけれど、ものすごく穏やかな気持ちになった。本当に久しぶりに。

この記事を書いてから眠るので、生活リズムも崩れるかもしれない。

でも本当に行って良かった。いい夢が見れそう。

あわよくば、彼が出てきてくれたら・・・・

6回目の月命日

今日で彼がいなくなってから半年。

本当によくここまでこれたものだと思う。

土曜日で仕事も休みだったので、1日彼のことに向き合っていられた。


お洒落して彼のお墓に行く。

彼はよく「スカートはいて!!」とリクエストしていたからロングスカートで。

たまにスカートはいて行った時はすごく喜んでいたっけ。

恥ずかしくて(脚が太いので)、あんまりはいたことなかったけれどもっとデートではいておけば良かったな。ちょっと後悔。


お昼は彼とよく行っていたファーストフード店で食べる。

彼がよく注文していたものも食べた。


道中もいろいろあり、昼過ぎに彼のお墓に着く。

もうご両親が来られたのか、綺麗な花がすでに供えてあった。

彼の気配とか感じることができないかな~と思うがそれはやっぱりない。

代わりに虫がぶんぶん飛んでいてちょっとうるさかった。

お墓を掃除して語り合って、なんだかんだで結構時間が過ぎる。

晴れてて過ごしやすい陽気だったので、ついついぼーっともしてしまった。

彼のお墓の前でいろいろなことを報告した。それから少し文句を言ったり笑ったり・・・。

最後はやっぱり少し泣いてしまった。彼も困っただろう。

うーん。どうにかならないものか。


お墓から帰る道中も、彼とよく一緒に行った店や通った道を通る。

その時の想い出が次々に甦ってくる。怖ろしいほどリアルに。

車の中でも泣いたり笑ったりいろいろ忙しかった。

対向車の運転手は怖かっただろう。

運転しながら表情がくるくる変わっているんだから。


アパートに帰ってからは花を供えていつものように食事を作る。

結局メニューは最後までピンと来ず、鰤の照り焼きとホウレン草の胡麻和え、というメニューになった。

彼は和食も好きだったので喜んでいてくれたら嬉しい。


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ねぇ、○○。ついに半年が過ぎてしまったね。

ここまでものすごく長い時間だったような、逆にあっという間だったような変な感じがするよ。

これから私はどう生きていくんだろう。自分でもわからない。本当に怖い。

会いたい気持ちは変わらないし、多分これからも泣き叫ぶと思う。本当にごめんね。

自分の人生の意味なんてまだわからないし、一生答えなんて見つからないかもしれない。

でも何とか生きようと今は思う。

どうか見守っていてほしい。そしてサインを出せたら出して欲しい。

もっと夢にも出てきて欲しい。


そして・・・いつか再会したいな。○○。

希死念慮(2)

「ナナドゴブが悲しんでいるといつまでも成仏できないよ」

「ナナドゴブが笑って前を向けば彼も安心して逝けるよ」

彼がいなくなった時、このような言葉を言われた。


多分私を励まそうとして、前を向かそうとして善意で言ったのだろう。

でも私はかなり性格が悪いので、

『最愛の人を喪ったこともないくせに』

『彼が悲しんでるって、笑えば安心するってどうしてわかるの?彼をみたの?だったら連れてきてよ』

『あなたはこの世からいなくなったこともないくせに、なんでわかったように語るの?』

とか心の中で思いながら、愛想笑いを浮かべていた。


でも時々思う。

もし本当にそうだったら・・・と。

私が悲しんで、会いたい会いたいと叫ぶことで、彼にも負の感情がかかって苦しんでいるのではないか、と。

私が彼のお荷物になってしまっているのではないか、と。

本当はそんなのは嫌だ。


でも私が生きている限り、悲しいとか寂しいとか、そういう気持ちは打ち消すことはできないと思う。本当にもうどうしようもない。

彼との想い出、楽しかったこと、彼のことは忘れたくないけれど思い出す度に負の感情が表れてしまうのも事実。

そしてその感情が彼を苦しめているのだとしたら・・・

私は生きている限り、彼のお荷物にしかならない。

感情を消すべきなのか、壊れてしまうべきなのか。

両方とも無理そうだから、なんならいっそひとおもいに消してくれとさえ思う。

沈んでいる時は特にそういうことを考えてしまう。

自分が生きることで彼が苦しむのなら、自分が消えるしかない。

じゃあもう終わりにしないといけないなぁなんて考えたこともあった。


今はそんなことを考えるのは少なくなったけれども、泣く時に彼に申し訳ない、ごめんねと謝っている。

彼は私にどうしてほしいんだろう。それを知ることができたらいいのに。