いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

夢の中の夢

今朝方、不思議な夢をみた。


夢の中でも私は寝ている。

夢の中の夢で、私は彼と再会していた。

彼も私も一度離れ離れになってからの再会だとわかっていた。

「もうっどうしていなくなったの!」

「ごめん、ごめん」

こんな会話をしていたから。そして、

「やっと会えたね!!」と言ってお互い笑いあっていた。

手を繋いで、触れ合えて・・・

本当に嬉しかった。


しばらくすると夢の中で起こされる。

起こしたのは中学の同級生。

「ナナドゴブ!何寝てるの。行くよっ」って。

私も「はいはーい」と普通に着いて行く。

表に出ると南の島のような風景。

しかも夜。小雨も降っていた。そこに集まる中学の同級生。

「花火やろー花火!」「えーこんな雨降ってるのに」という声。

そして案の定花火は弱い光を出しただけで消える。

「あっちゃー」「ほらやっぱりー」なんてお互い言い合っていた。

私はもっと彼といたかったのにな~なんて思いながらも、まあまた会えるしいいか~なんて考えながら笑っていた。自然に。


そこで目が覚めた。

悲しくはなかった。

でも私は何で「また会える」と夢の中で確信していたんだろう。

現実ではなかなかそうは思えないのに。

そして夢の中の夢。

彼の夢は幾度となくみてきたけれど、再会すると意識している夢は初めてだった。

現実になればいいのになぁ。

北斗七星

仕事から帰ってきて、一息ついた途端、いきなり悲しみの波が来た。

何でいないんだろう、とかどうしてもう会えないんだ、とか今まで何十回何百回も思ってきたことがまた襲ってくる。

拭っても拭っても涙が止まらない。


何とか気を取り直してジョギングに行くけれど、やっぱり途中で泣いてしまう。

走ることに集中できない。

途中から諦めて、散歩するだけにした。

今日はほどよく晴れていて気温もちょうどいい。

冷たくない風も吹いている。

時々空を眺めながらぼーっと歩いていた。

綺麗な三日月と星。

ほんの少しだけど落ち着くことができた。


ゆっくりと30分ほど歩いてアパートが近くなった時。

また空を見上げた。

北斗七星(だと思われる)が輝いていた。

しばらく見ていると、北斗七星が動いている気がした。

一瞬驚いたけれど、すぐ近くにあった雲が風に吹かれて動いたので、北斗七星そのものが動いているように見えただけだった。


そしてそれを見た瞬間、あぁ私の時間は進んでいるんだなって妙な実感を持った。

私は・・・歩いていかなくちゃいけないんだって。

もちろん彼に会いたいという気持ちもあるんだけれど。

実感した瞬間、悲しみや寂しさが私の胸に広がったけれど、泣き叫ぶことはなかった。

本当に不思議。


彼がいなくなってから、私の感性はかなり変わったと思う。

彼がいたころには気にも留めていないようなことで、感情が変化するようになった。

良い変化なのか、悪い変化なのかわからないけれど。

彼への手紙

つきあってしばらく経った頃の遠距離恋愛時代。

普段は電話やメールをしていたが、新鮮味を出すために数回手紙のやり取りをした。


彼宛に書いた手紙の中で、私はこんなことを書いていた。

「目指す仕事に就いて、この仕事をやってて良かったって思えるようになりたい。」

この手紙を出した当時、私はまだ学生。

就きたい職業目指して勉強している最中だった。

途中で壁にぶち当たって、その不安を手紙の中で彼に書いた。

そして最後にこの言葉を書いたのだ。


あれから数年。

当時目指していた仕事には就くことができた。

本当に嬉しかったし、毎日大変だけどやりがいを感じていた。

彼がいなくなるまでは。


もちろん目標を達成できた時は嬉しいと思うこともあるし、患者さんが笑顔で退院していくのを見てほっとする時もある。

でもそれ以上に『病院』という職場がキツい。

あの時のことがフラッシュバックしやすいし、何のために仕事をしているんだろうって気になる。

そして亡くなって退院していく患者さんの家族をみると、どうしても自分と重ね合わせて泣きそうになる。

必要以上に患者さんや家族に感情移入していくのは、プロ失格なんだけどね。


いつか彼に「この仕事をやってて良かった」って報告できる日はくるんだろうか。