いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

30回目の月命日

今日で彼がいなくなって2年半。
もう、こんなに経ってしまったんだよなぁと思う。
3年前の自分はこんなことになるなんて、夢にも思っていなかった。


今日の月命日もいつもと同じように忙しかった。
何だか、月命日は仕事がバタバタしている日が多い気がする。
彼がわざと、考えないようにしてくれているのかな?なんて思う。


少し残業した後、いつものように花を買って夕食を作ってお供えする。
今日は鳥の照り焼きとざるそば。
どんな組み合わせだよ・・と思ったが、頭からそのメニューが離れなかったので、両方用意した。
写真の彼と、食べながらいろいろなことを話す。
仕事のこと、最近のこと、そしてもうすぐ彼と同い年になってしまうこと・・・
彼の反応は相変わらずわからないけど、喜んでくれているといいな。


やっぱり最近は月命日だからといって、めちゃくちゃ悲しくなったり寂しくなったりすることもなくなった。
ただ穏やかに彼のために時間を使う日、となりつつある。
そんな風に変わって良かったのか悪かったのかわからないけれど、自分は変わっていないつもりで変わっているんだな、と実感している。


昨日は同志の方も電話をくださり、いろいろなことを話すこともできた。
昼間のバタバタとはうってかわって、とてもゆったりとした時間を過ごせたとは思う。


明日からまた頑張らないと・・・

お通夜、そしてその後・・・

前回の記事の続き。あの時のこと。
※泣きながら書いた+当時の記憶が曖昧なので、ところどころおかしな表現があるかもしれません。



彼のお通夜が始まろうとしていた。
私も慌てて席に座ろうとする。
すると彼の両親が私を手招いた。
なんと私に親族席の一番前に座ってほしいとのこと。
ご両親、彼のお姉さんと並ぶ形だ。
流石にそれは・・と一度は遠慮したが、「あの子の葬儀だから、あの子の一番喜ぶことをしてあげたいの。どこかで見ていると思うし。あの子はあなたと家族になりたがっていたから。そうしてあげたいの。」というご両親の言葉をいただき、座らせていただくことにした。


その席からは遺影が良く見えた。彼の遺影を見る。仏頂面の彼。
でもその顔に私の大好きな笑顔がダブって見えた。
彼との想い出、記憶。最後に会った時のこと。
いろいろなことを思い出して泣いてしまった。
お坊さんが読経をしている間、ただただ涙を流していた。
そして焼香。彼のご家族から。そして私も一緒に。
事情を知らない方からしたら、「誰あれ?」という感じだろう。
でもそんなこと、もう気にならなかった。
彼に焼香しながら、「どうか見守っていてほしい」なんてお願いしたっけ。
今から考えると、本当に自己中心的な願い。
彼に悪いことしたな。


お通夜が終わった後、彼のご家族と一緒に参列客のお見送りをする。
みんな、泣いていた。
号泣している同級生らしき人もいた。
”良かったね、〇〇。みんなあなたのことが大好きなんだよ。
そりゃ優しくて素晴らしい人だもの。当然だよね。
そんな人の彼女でいられて、私は幸せだよ。”
悲しい中でも、そんな風にも思った。
お見送りをした時「この方はどなた?」と訊いてこられた人もいた。
その時彼のご家族は「あの子の大切な人」と答えてくださった。
それが嬉しかった。


お見送りが終わった後、彼の棺に再び向かった。
小窓を開け、彼の顔を見る。
納棺式の時と変わらぬ顔の彼がそこにいた。
穏やかで眠っているような顔。でももう二度とその眼が開かれることはない。
あのはにかむような笑顔を見せてくれることもない。もう二度と。
そんなことを思って胸が締め付けられた。
彼の顔を私の手を隔てているのはアクリル板一枚だけのはずなのに、なんだかものすごく遠くに彼がいるような気がした。
号泣しそうになるのを抑え、できるだけ笑顔で穏やかな声でこう言った。
「明日、また来るからね」と。
外に出た途端、寒さが身に染みたことを覚えている。

お通夜の前に

唐突に始まる前回の続き。あの時のこと。



納棺式が終わって。
彼が入った棺が祭壇の前に移動した。
お通夜が始まるまで時間があったため、どうしようか・・何か手伝えることがあるか・・と思っていると、彼のお姉さんに声をかけられた。
「ナナドゴブさん、悪いけどウチの子とちょっと遊んでてもらえる?」と。
彼にとっては甥にあたる。
彼も可愛がっていた。
子どもの相手は自信がなかったけれど、喜んで引き受けた。


一緒にブロックで遊ぶ。
「これはこうやって組み合わせて遊ぶんだよ、お姉さん」なんて無邪気な笑顔で教えてくれた。とても優しい子。キラキラした目の子。
彼も目に入れても痛くない、なんて言ってたな。
もうすぐ誕生日で、何をお祝いに送ろうかな・・なんて楽しみにしていたっけ。
それが実現できなくなってしまったことが、ものすごく悲しかった。
せめて何を買うつもりか聞いていれば、私が代わりに買うことができたのに。
私の馬鹿。
甥っ子さんはこのまま優しい人に育ってほしい、そして私のような辛い経験はしないでほしいと思ったことを覚えている。


しばらくしてお通夜の時間が近づくと、ぞくぞくと人が入ってきた。
そしてその中に見覚えのある顔を見つける。
彼がお世話になっていた訪問看護師さんだ。
実は彼とのデート中、数度お会いしたことがある。
「あら、その子が噂の彼女さん?〇〇さん、ものすごくいい笑顔よ」なんて声をかけてくれて、彼も照れくさそうに笑っていたっけ。
おもわず駆け寄ってしまった。
あちらも私を見てすぐにわかったようだ。
「彼女さん・・よね?今回のことは急すぎて何て言ったらいいか・・この知らせを聞いた時、あなたのことが一番先に浮かんだ。心配になった。でも今は気をしっかり持って〇〇さんをおくってあげてね。」
そんなことを言われたと思う。
思わず涙ぐんでしまった。訪問看護師さんはそれ以上は何も言わずに私の背中をさすってくださった。


今になって振り返ると・・
この時の私は必死に冷静になろうとしていたんだと思う。
自分が取り乱しちゃいけない、泣き喚いちゃいけない。
何故かそう自分を言い聞かせていた。
心の奥底に彼のご家族の方がもっと悲しいはず、だから私が場の空気を壊しちゃいけない、迷惑をかけちゃいけない・・そんな風に考えてしまっていたのかもしれない。
突然の彼の死。そして葬儀。
全然頭が追いついていなかった。
本当は叫びたかった。
何でなの、意味わかんないって・・
でもそうしたらいけないって何となくわかっていた。
だから必死に抑えた。自分の本心を。
泣かないように神経を集中させていた。
だからだろうか。この時のことは入院中より記憶が曖昧だ。