いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

温度差

昨日、彼に会いたいという気持ちが込み上げてどうしようもなくなった。

思わず母親に電話してしまった。

母親も自分の母(私のとっては祖母)を早くに亡くしている。

なのでわりと話しやすかった。

そしていろいろ愚痴をこぼした。泣いてしまった。


20分くらい話をしていた頃だろうか。

電話の向こうで父親の気配がした。

そして何かふざけていたらしく、母親がそれに突っ込んで笑いあっていた。

私の話を中断して。

普段だったら別に何とも思わないだろう。むしろ、「ハイハイ、仲良いですね~」と私も突っ込んでいたかもしれない。


でも気分が下がっている今の私にはキツかった。

電話の向こうでは、「仲の良い夫婦」という私たちが叶えられなかったものがあって。

彼がいないことは、両親にはそこまで影響がないということをまざまざと見せ付けられたような気分になった。考えたら当たり前なんだけど。

久々に胸から何かが込み上げて耐えられなくなり、「ごめん、切るね。」と言って、一方的に電話を切ってしまった。

そしたらあちらからかかってきたけれど出る気力がなく、「ごめん。今日は無理。」とだけLINEを送って、一切出なかった。


そして布団をかぶってわんわん泣いた。彼の名前を呼び、会いたいと泣き叫んだ。

「お願い!出て!!」なんて言いながら、携帯番号やスカイプ、LINEやfacebookの無料通話で彼に電話をかけまくった。

もちろん出るはずがない。

私はだいぶ壊れていると思う。


やってしまった。両親は悪くない。

ただ私の心が弱いだけだ。

両親なりに心配をしてくれているのは、私だってよくわかっていたはずなのに。

もうちょっと落ち着いたらちゃんと謝らなきゃ。

気だるい

身体が重い。

肉体的な疲れもあるのかもしれないけれど。

精神的なものも大きいと思う。


今まではいきなり胸に刺さるような悲しみが襲ってきて、それに合わせてよく泣いた。

「○○、寂しいよ!!会いたいよ!!!!」と心の中で叫んでいた。

なのに今週半ばから何か違う。

悲しみ、寂しさ、怒り、未来への絶望。

そんなものが身体全体にズシッと圧し掛かって、身体中にまとわりつき、じくじくと蝕んでいく感じ。

突き上げるような痛みはないけれど、身体中に鉛を埋め込まれた感じ。

動くのも、考えるのも、泣くのも億劫だ。

何もかもが面倒くさい。

もう何もかもどうにでもなればいい、勝手にして、なんて考えてしまう。


これはけっこうマズい兆候かもしれない。

私の中の生きたいという欲望がゼロになっていく。

でも積極的に逝きたいわけでもない。

何なんだろう。この感覚は。


なにもせず、考えず、ずーっとずーっとひたすら寝ていたい。

夢の中で彼に会って、そっちが現実だと錯覚するぐらい長い時間、眠ることができたらいいのに。

初めて見た夢

彼がいなくなって初めて見た彼に関する夢。

見たのはお葬式の次の日かその次の日だったと思う。


私は車で彼の故郷の町を走っている。

ぐるぐる、ぐるぐる回っている。

窓から見える風景は彼の故郷の町とは大分違う。

同じ所もあったけれど。

彼の町は海なんてなかったのに海岸沿いを走ったりもした。

でも私はここは彼の町だと思っている。


途中でオシャレな雑貨屋さんに寄り、一人でみてまわった。

結局何も買わなかったけれど。

彼の町には雑貨屋さんはない。

そしてまた車に乗り、少し走って海岸沿いに車を停めてトランクを開けた。

そこには何故か彼の車椅子とよく使っていた鞄だけがあった。

彼の鞄を手に取り、開けようとする。

中身を見る前に、目が覚めた。


この夢の中でも私は「彼がもうこの世にいない」ということをわかっていた。

ぐるぐる回っていたのは彼を探していたのかな。

車椅子と鞄だけあったのが猛烈に寂しかったのを覚えている。

不思議な夢だ。