いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

今年のバレンタイン

バレンタイン。カップル(もしくは片思い中の女性)のイベント。

そのことを無意識に気にしていたのか、胸が昨日からざわざわしていた。

朝も変な夢(内容は覚えていない)を見たりして、寝覚めが悪かった。


昼過ぎまでダラダラと過ごした後、彼が毎年リクエストしていたクッキーを焼いた。

遺品のコーヒーメーカーを使い、彼の好きだったコーヒーを淹れた。

ちょっとお洒落なミニブーケを買ってきた。

3つを彼の写真の前に供える。

そして語りかける。答えは返ってこないけれど。


今日は日曜日。多分彼がいたらデートしてたんだろうなぁと思い、ちゃんとシャワーを浴びて、お洒落をして、化粧をして過ごした。遺品の指輪も身につけた。

自己満足と、わかってはいるんだけれど。

これが私なりの供養の仕方。


そして彼に手紙を書いて、写真に向かって読んだ。

私の今の正直な気持ちを書いた。

今はまだ後ろ向きであることも、彼のことが大好きだってことも。

彼にその言葉が届いていたら嬉しい。


明日からまた仕事。現実と向き合わなくてはならない。

今夜、夢に出てこないかなぁ。クッキーやコーヒーの感想教えてくれないかなぁ。

そうしたら1週間頑張れるのに。

バレンタインデーの思い出(2)

つき合って初めてのバレンタイン。

作るお菓子も相当悩んだが、そのお菓子を包む包装やカードもああでもない、こうでもないとお店で悩みながら選んだ。

でも大好きな人のために選ぶのは嬉しかったし、喜ぶ顔を想像してわくわくした。


当時、彼に渡したメッセージカードには「これからも一緒にいてください」みたいな事を書いた。流石にその場で読まれるのは恥ずかしかったので、「これは家に帰ってから読んでください」と言って渡した。彼も「はーい」と言っていたのに・・・

その後なんと車の中で、「何が書いてあるのかな~」と読もうとしたのだ。

それはもう楽しそうに、私の目の前で。

私は青ざめ「辞めてくださいー!」なんて言いながら、彼と揉み合い(?)になった。

メッセージカードを読もうとする彼とそれを阻止しようとする私。


そしてなんと私は腕力で彼に勝ってしまった。

もともと背が高くて体格も良く、腕力も多分並の女性以上はある私。

彼の腕を押さえ込んでしまったのだ。(オイオイ・・)

彼はそれにひどくショックを受けており、「俺、車椅子だから一応腕で歩いているようなものなのに・・ナナドゴブさんに負けるなんて。」と。

そして「絶対ナナドゴブさんより強くなりますから!!」と言った。

その言葉通り、途中から私は腕力では敵わなくなった。


ちなみにこの時、どさくさに紛れて初めて手をつないだ。

というか、彼がつないできた。

彼曰く「計画通り!」だそうだ。

傍からみたら車の中でいちゃつく、鬱陶しいカップルだったに違いない。

どうか誰にも見られていませんように・・・


ちなみにメッセージカードはその後、隙をつかれ読まれましたorz

バレンタインデーの思い出(1)

私たちがつき合い始めたのが2010年1月24日。

初めてのバレンタインデーは3週間後だった。


当時、彼の好みもあまりわかっていなかったので、「何を作ろう。どうしようか。」と思い切り悩んだ記憶がある。

思い切って訊いてみても、「甘いものは好きですし、ナナドゴブさんの作る物なら何でも良いですよ♪」と言われる始末。←(当時はまだ敬語だった)


悩んだ末、チョコチップクッキーを作ることにした。

以前作った際、家族や友人にも評判が良かったので、多分まずくはないだろうと思ったからだ。

渡すと彼は予想以上に喜んでくれ、なんとその場で食べてくれた。

すると食べながら無言になる彼。

よく見ると涙ぐんでいる。

ヤバい!!好みに合わなかったか?不味かったか?無理して食べてるんじゃないか!?と思った私は慌てて、「○○さん、無理しなくていいですよ~」と言った。

すると彼は笑いながら、「いやいや、美味しいですよ!この涙は違うんです。ちょっとアレルギー(?)がありまして・・・」と今から考えると、無理な言い訳をする彼。

ただ、当時バカ単純だった私は、「そっかーなら良かった」と勝手に納得した。


つき合ってもう少し経ってからこの時のことを訊いてみると、感激のあまり涙ぐんでしまったらしい・・・そしてそれを誤魔化すために嘘をついたんだとか。

可愛いじゃないか!!!と笑ったら、彼は拗ねてしまった。

でもそれ以来、毎年バレンタインデーはそのクッキーをリクエストされるようになった。


今年も作るつもりだったんだけどな。

日曜だったし、デートもしたかったな。

クッキーを食べて「おいしい!!」と言って笑ってくれる彼はもうどこにもいない。

切ないなぁ・・・