いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

バレンタインデーの思い出(1)

私たちがつき合い始めたのが2010年1月24日。

初めてのバレンタインデーは3週間後だった。


当時、彼の好みもあまりわかっていなかったので、「何を作ろう。どうしようか。」と思い切り悩んだ記憶がある。

思い切って訊いてみても、「甘いものは好きですし、ナナドゴブさんの作る物なら何でも良いですよ♪」と言われる始末。←(当時はまだ敬語だった)


悩んだ末、チョコチップクッキーを作ることにした。

以前作った際、家族や友人にも評判が良かったので、多分まずくはないだろうと思ったからだ。

渡すと彼は予想以上に喜んでくれ、なんとその場で食べてくれた。

すると食べながら無言になる彼。

よく見ると涙ぐんでいる。

ヤバい!!好みに合わなかったか?不味かったか?無理して食べてるんじゃないか!?と思った私は慌てて、「○○さん、無理しなくていいですよ~」と言った。

すると彼は笑いながら、「いやいや、美味しいですよ!この涙は違うんです。ちょっとアレルギー(?)がありまして・・・」と今から考えると、無理な言い訳をする彼。

ただ、当時バカ単純だった私は、「そっかーなら良かった」と勝手に納得した。


つき合ってもう少し経ってからこの時のことを訊いてみると、感激のあまり涙ぐんでしまったらしい・・・そしてそれを誤魔化すために嘘をついたんだとか。

可愛いじゃないか!!!と笑ったら、彼は拗ねてしまった。

でもそれ以来、毎年バレンタインデーはそのクッキーをリクエストされるようになった。


今年も作るつもりだったんだけどな。

日曜だったし、デートもしたかったな。

クッキーを食べて「おいしい!!」と言って笑ってくれる彼はもうどこにもいない。

切ないなぁ・・・

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