いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

終わってしまった「幸せな時間」

「幸せすぎて怖い」

時々、彼が口にしていた言葉だ。

「どうして?」って私が訊くと、彼はこう答えた。

「俺、怪我した時自分の人生は終わったって思った。好きな仕事も諦めなくちゃいけなかったし、これから生きていく希望なんてなかった。でも今は別の場所へ就職もできたし、ナナドゴブとも出会えた。本当に幸せ。でもこの幸せがいつまで続くんだろうって思う時が時々あるんだ。」

私はその時、「何いってるの!これからずっとだよ。○○は人一倍苦労したんだから、これからは幸せにならなきゃダメなんだよ。」そう答えた。

彼は「ありがとう」って言って抱きしめてくれたけど・・・


私はこの時、本気でそう思っていた。

彼は人一倍努力した人。だからこれからは絶対に幸せになれるはず。

私もずっとそばにいて、彼と一緒に幸せになりたいって思っていた。

彼との永遠の別れがすぐ近くに迫っているなんて、考えもしなかった。


彼はどう思っていたんだろう。

なんとなく感じていたんだろうか。

でも彼も言っていた。

「結婚したい」「ずっと一緒にいたい」って。

彼自身、もっと生きたいと思っていたに違いない。


どうして彼を連れていったんですか。

どうして彼ばかりこんな目に合うんですか。

こんなにも彼は努力したのに、どうして報われなかったんですか。

どうしてこんなに早く、永遠に引き離されないといけなかったんですか。


今日も見えない”何か”にむかってそう問いかけている。

私の願望が見せた夢(2)

場所は私が勤めている病院。

そこで彼は寝ている。

意識はない。

私はDrに縋り付き、「なんとか助けてください。お願いします!!」と叫んでいる。

Nsに宥められながら病室を出る。

しばらくして・・・「命の危機は乗り越えました」とDrに言われる。

「本当ですか!?ありがとうございます!!」と私は嬉し泣き。

まだ意識はない彼の所へ行って手を握り、「良かったね!助かるよ!」と声をかける。

病院を出る。

夜だった。街灯がやけに眩しかった。


・・・とここで目が覚めた。

前回と違い、現実と夢を一瞬ごっちゃにしてしまって、「あぁ、彼の所に行かなくちゃ」と考えてしまった。

すぐに現実に引き戻されたけど。

夢に出てきたDrもNsも実際、私の勤め先の病院で働いている。


いっそ夢が現実になって、今の苦しい現状が全て夢だったらいいのに。

目が覚めたら、彼がいる世界だったらいいのに。

見ていてくれるのかな?

今日(日付的には昨日)、不思議なことがあった。


午前中で仕事が終わり、アパートに帰った。

1週間が終わったーとようやく一息ついた時、またあの感情の”波”が押し寄せてきた。

彼に会いたくて会いたくてたまらない。

そんな気持ちがこれまでにないほど込み上げてきて、泣き叫んでしまっていた。

「○○、会いたいよー」と。


その時、携帯に彼のお父さんから着信があった。

何かあったんだろうかと驚き、電話に出る。

「あ、ナナドゴブさんですか?今、実は息子の事を考えていたら『彼女に電話してやってくれ』という息子の声が聞こえた気がして・・・」

「最近、どうですか?体調とか崩されていないですか?」

そう言われた。

そしてお互いの近況をお話しした。


タイミングの良さにものすごく驚いた。

偶然かもしれないけれど、嬉しかった。

どこかで私の事を見ていてくれたんだろうか。

泣いてばかりの私を心配して、彼のお父さんに伝えてくれたんだろうか。


寂しい、悲しい、会いたいという気持ちは変わらない。

でも彼はどこかで私を見ていてくれるんじゃないか、とほんの少し思えた日だった。