いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

最初に自覚した日

彼がいなくなったのを本当の意味で実感した最初の日は、多分2015年12月28日。


2015年12月4日。金曜日。
彼がいなくなって。
それから週末は2日間にわたって彼の葬儀。
実感のないままそれらに出て。
12月6日に自分のアパートに戻った。
次の日は仕事を休み、ひたすら泣いていた。
そのさらに次の日から仕事には出たけれど、正直記憶が曖昧だ。
この辺りは自分が何をやっていたのか、実は今でもほとんど思い出せない。
ふわふわした感覚。離人症のようになっていた。


それから12月は毎日毎日彼のアパートに通っていた。
だって信じられなかったから。
今日こそはいるんじゃないか、明かりが点いているんじゃないかって。
あの時は悪い夢を見ていたんだ、日常に戻ったら彼はちゃんといる。
半分本気でそんなことを思っていた。
理性ではわかっていたのかもしれないけれど。
認めたくなかった。
彼のアパートの合鍵は持っていたし、彼のお父さんから好きなものを持って行っていい、と言われていたのでアパートに入った日もあった。
ベッドとかパソコンとかよく一緒に食事したダイニングテーブルとか。
それらはあるのに、彼がいない。
しかもお父さんが片づけているのか、日に日に入るたびに物が少なくなっている。
それでも違うって思いたかった。目を背けたかった。


そして12月28日。私の仕事納めの日。
この日もアパートへ行った。
彼と前々から約束していた日だった。
腕によりをかけて夕食を作ってくれるって。
一緒にゆっくり過ごそうって。
楽しみにしてるって。
そう言ってくれていた。
私はこの日に懸けていた。
今日こそきっと待っていてくれていると。
私との約束はいつも守ってくれた人だから。


でもいなかった。あえなかった。
いないんだ。本当にいなくなっちゃったんだ。
そんな自覚が身体を貫いた。
息が止まるかと思うくらい、泣いた。
彼の名前を叫んだ。
咆哮したと言った方が正しいかもしれない。


これまで1年8ヶ月。
彼がいないことを自覚した瞬間は数え切れないほどあるけれど、最初に自覚したのはあの日、あの時。
あの時の衝撃は今でも覚えている。
あの苦しさは言葉では言い表せない。
今も、この記事を書きながら少し泣いた。

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