葬儀から、帰った後
昨日の記事の続き。あの時のこと。
自分の実家に帰って夕食を出された。温かい鍋。
食欲は全くなかった。でも家族には心配をかけたくない。食べるしかない。
汁を啜り、具を少しだけ食べた。
それだけで涙が出そうだった。
温かい・・なのに彼は、冷たかった。
”彼だったモノ”はいずれ冷たい石の中に入れられるんだ。
そう思ってしまった。
夕食を終え、実家を後にする。
正直私は抜け殻状態だった。
ただやっぱり、”終わってしまったんだ”という思いだけはずっと心に根付いていた。
それ以外、何も考えられなかった。
次の日は月曜日。
出勤しなくてはならなかった。
ただの恋人である私には、もちろん忌引き休暇は与えられないから。
私の性格上、一度休んだら出られなくなる。
無理にでも出勤しようとした。
でも、こんな心境じゃ無理だ。迷惑がかかる。最終的にはそう判断した。
先輩や上司に連絡し、一日だけ休みをいただいた。
すんなり了承していただけた。ありがたい。
12月7日。月曜日。
朝起きて、変わっていない現実に絶望した。
そしてその後はひたすら涙を流していた。
誰にも気遣うことなく泣き、叫んだ。
ひたすら彼の名前を呼んだ。
自分の中にこんなに水分があったんだ・・と感心してしまうほど、泣いて泣いて泣き続けた。
天井に手を伸ばして、
「〇〇ー〇〇ー私も連れてって!!お願いだから連れてって!!一緒に逝かせてよー一緒にいたいよー。〇〇だってわかるでしょ?だから連れてってよー!!」
と数十分叫んだりもした。
このままではおかしくなってしまう。
仕事も辛いと思ったけれど、何もせず、彼がいない絶望感を実感させられる生活の方がダメだ。その一日で実感したことだった。
なので、次の日から仕事には復帰した。
たくさんたくさん、作り笑いをしたけれど。
想像以上に仕事をするのはキツかった。
でも彼のせいで仕事をダメにしてはいけない。
この仕事に就いた時、彼はとても喜んでくれたから。
その思いだけでやった。
結局全然できていなくて、しばらくは周りの方からフォローしていただいたけれど。
私が自分の中で積みあがっていく思いに耐え切れず、ブログを開設したのはここから約1ヵ月後のことだった。
周りに似た経験をした方がおらず、とにかくいろんな人と交流したかったから。