リアルな夢
今日の明け方、目が覚めた。
携帯で時刻を見ると4時32分。
なんで彼の命が消えた時間に目が覚めるんだか・・・
悲しくなって二度寝すると彼が夢に出てきた。
どこか商店街(?)のような所の椅子に座っている私。
「彼はいない」ということを夢の中でもわかっていた。
でもそこに当たり前のように彼が現れた。
「ナナドゴブー。待った?」って。
私は驚いて「何でいるの!?身体は大丈夫なの!?」と思わず言ってしまう。
「大丈夫だよー」と普通に答える彼。
そして「お腹すいたからご飯行こう」と彼の提案。
もちろん一緒に行った。
商店街の定食屋さんのような所に入る。そこは入り口に少し段差があったので、私は彼の車椅子を押して、入店するのを手伝う。
そして他愛無いこと(内容はあんまり覚えていない・・)を話しながら、一緒に定食を食べる。
食べ終わって「ねぇ、今日は泊まりに行っていい?○○は仕事で疲れてるでしょ?家事とかするよ。」と彼に訊ねる私。
すると彼は顔を伏せて、「いや、大丈夫だよ。悪いし。」と答えた。
でも私は「いや行くよ!!もう○○に無理はしてほしくない」と食い下がった。
すると彼は「わかった」と答えて、「でもちょっと待ってて」と言ってどこかへ行ってしまった。彼の後姿を見る私。
ここで目が覚めた。けっこうリアルな夢だった。
一瞬、彼がいるのかと錯覚してしまうほどだった。
夢の中で入店する時に彼の車椅子を押した感覚。その際に彼の頭や肩が私の身体に触れた感触。起きてからもはっきり残っていた。
彼と夢の中で逢えていたのかな。そしてもし最後に彼を追いかけていたら、彼のいる場所へ逝けたんだろうか。ちょっと後悔。
彼は私の夢の中にけっこう頻繁に出てきてくれる。
けっこう嬉しかったりする。
ただ、夢の中に出てくる彼は車椅子のままだ。
あちらの世界では怪我も治っていて、自分の脚で歩いたり走ったりできるようになっていたら良いのに。
私と知り合ったのは車椅子になってからだから、やっぱり夢に出てくる彼は私が頭の中で創り出している彼に過ぎないのかな。
そう考えるとちょっと悲しい・・・