いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

彼との(エア)デート(1)

昨日は職場の都合で平日だが1日休みだったので、彼と(エア)デートした。
行き先は美術館。私の住んでいる所から車で1時間ほど。
そこではある個展が話題となっていて、行ってみたいなと思っていたからだ。
ただ土日祝日だと入るのに2時間待ち、ということもあるらしく平日のこの日しかない、と思って車を走らせた。
彼も私も美術館、博物館は好きだし。


助手席に彼の写真を乗せる。隣にいてくれることを信じて。
天気も良く、外の景色を彼に伝えながらドライブした。
「見て、コスモスが咲いてるよ」とか「飛行機が飛んでいったよ」とか。
でも慣れない道を運転したから、途中から運転に集中して無言になってしまった。
ごめん、○○。


そして美術館に到着。
すごい人ごみ。今日本当に平日だよね?と思ってしまった。
彼は人の多い所が苦手だったので、もし一緒なら確実に人酔いしてただろうな。
話題の個展にはほとんど待たずに入ることが出来た。
幻想的で綺麗な作品ばかり。「光と水」が作品のテーマなのでとても落ち着いた気持ちになることができた。
ずーっと見ていたかったけれど、人の流れがあるので仕方なくまわる。
見てまわった時間は30分ほどしかなかったけれど、それでも来れて良かった。


その後一般展示場も見てまわった。
いろいろな絵が飾られていたけれど、ある画家さんの絵が個人的にすごく好きだった。
彼と私は絵の好みも似ているので、何となく彼も好きそう。
その画家さんは淡い色を使い人物や風景を描いているのだが、絵の中では物の境界線が曖昧で、でもごちゃごちゃしておらず雰囲気がまとまっていた。
不思議な気持ちになり、しばらくその絵を眺めていた。
ふと、彼が今いる所もわりとこの絵のような感じの場所じゃないか、と何故か思った。
あぁ、私もはやくそちらに逝けたらいいのに。


ミュージアムショップでは、奮発して彼にちょっといいお香を買った。
アパートに帰って焚いてみるとやっぱり上品でいい香りだった。

×

非ログインユーザーとして返信する