いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

演技

彼がいなくなったばかりの頃は自分の本心を押し殺し、「平気なフリ」をして日常を過ごしていた。
楽しくもないのに笑い、仕事をし、無理やり自分を鼓舞し人と関わっていた。
でもあの頃・・本当は終日泣き叫びたかった。
『どうして彼がいないの!?何でなの!?悲しい寂しい辛い!!自分もあっちに逝きたい。一緒に連れてって!!』と。
仮面を被っている自分と実際の自分とのギャップに相当苦しんでいた。
歪みが出てしまい、自分をコントロールできなくなって泣き叫ぶことなんてしょっちゅうだった。


そして今。
本心を押し殺すことに慣れてしまった。
いや、慣れてしまったというよりはそれが当たり前になってしまった。
そしてそのうち、押し殺しているという自覚すらなくなった。
それが普通の状態になると、負の感情を感じる部分すら麻痺してくる。
だからあの頃に比べて悲しみや寂しさも薄れ、立ち直ってきている部分もあるのではないかと錯覚していた。
もしかしたら実際そういう部分もあるのかもしれない。
でも結局、根本の部分は変わっていないんじゃないかとふと思う。
やっぱり今でもふとしたきっかけで、負の感情が一気に噴出し、それにずるずると引っ張られてしまうこともあるから。


「演技することに慣れすぎて、自分の本心が自分で見えなくなっている」
正直この状態が一番危険なんじゃないかと思う。
自分が進んでいないことに気づいた時、自分の本心に気づいた時、とんでもなく堕ちていってしまうから。
死別から時間が経つにつれ、自分の中の負の感情を周りに語りづらくなってしまい、更に自分の心に押し込むことも影響しているのか。


本当に立ち直ってきているのか、それとも自分の本心を殺しているだけか。
立ち止まって冷静になってみないと、わからない部分もあるのではないかと思う。
私は多分後者だ。
いつか反動で暴走してしまわないように、演技を辞めて自分と向き合う時間も作らなくちゃね。

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