羨ましい
年齢的なものもあり、私の友人は一昨年、去年と何人も結婚していった。
彼が病院に運ばれる1週間前も、友人の結婚式に出席していた。
その後彼に会った時、私達もいつかこんな風になれたらいいね、と話していた。
彼がいる時は結婚式や2次会に出ると、わくわくした。
純粋に友人の幸せを願えたし、多分無意識に自分たちと重ね合わせていた。
彼がいなくなって・・・
友人や知り合いが結婚すると聞くと、幸せになってほしいと今でも思う。
ただ、それ以上に自分の気持ちを支配するのは「羨ましい」という感情だ。
最愛の人と将来を誓い合って、一緒に暮らす。
私はもう絶対叶えることのできない夢だ。
羨ましい。羨ましい。本当に羨ましい!
「結婚して一緒に幸せな家庭を築く」
私達はそれを叶えることができなかった。
彼や私が一体何をしたというのだろう。
いや、彼は何にも悪いことはしていない。
したとしたら、多分私だ。
だったら、私が報いを受けたら良かったのに。
5月にも私の友人の結婚式がある。
友人の幸せを願う気持ちは本当。
ただ、笑顔でずっと過ごせるかは正直自信がない。頑張らないと。
あと、その友人には彼がいなくなったことはまだ伝えていない。
どのタイミングで言うべきなんだろう。
わからない。