リアルでは言えないこと(2)
※かなり汚い言葉を使いダークなことを書くので、気分を害されたらすみません。
彼がいなくなった後、「あんまり悲しんでいると彼も悲しむよ。」と何人かから言われた。多分、私を励まそうとしての言葉だろう。
・・・・。あなたは悲しんでいる彼の姿を見たの?じゃあここに連れて来てよ!
それがその言葉を聞いた時の私の心の叫びだった。
でももちろんそんな風には返せない。
「そうですね。」としか言えなかった。
死別やあの世についてネットで調べていた時も、「あんまり悲しんでいると成仏できなくなってしまいます。49日を過ぎたら悲しむのではなく、『ありがとう、私は頑張って生きていくよ』という思いでいることが、故人の供養になります。」というような言葉が多く書かれていた。
これを見た時、半分はそうなのかなと思った。けど残り半分は、「あんたはこの世にまだいるのに、あっちの世界に行ったことすらないのに、何知ったような口調で語っているんだ。」とも思った。
最愛の人を亡くして悲しむなという方が無茶じゃないのか。
たったの数十日間で立ち直り、この世にもういないということを受け入れ、前を向いて生きていける人なんているのだろうか。
もしいたらぜひお目にかかりたい。
どうしたらそうできるのか、教えてほしい。
少なくとも私は絶対に無理だ。
それに彼は私に言っていた。
「ナナドゴブ、無理しなくていいんだよ。泣きたい時は泣いて。つらい時はつらいって言って。自然体のナナドゴブが俺は好きなんだから。それぐらい受け止めるから。」って。私はその言葉を信じたい。根拠のない言葉より、彼が言ってたことの方が何十倍、何百倍も信用できる。
私が無理して気持ちを押さえ込んで、ヘラヘラ笑ってる方が彼は嫌なんじゃないだろうか。そう思いたい。
だからまだしばらくは自分の気持ちに素直になって、悲しい時は泣き叫び、寂しさや彼との思い出にどっぷり浸かっていようと思う。