どうしても・・・
いよいよコイツは気が触れたのか、と思われそうだけれど。
もう生きているうちは会えないとどうしても思えない。
いや理屈では理解しているんだけど。
実感が伴っていないというか。
彼が死んでしまった(この表現はあまり使いたくないが)、もうこの世にはいないということはわりとすぐに実感できたと思う。
短かったけれど闘病するところも見てきたし、意識レベルが悪くなっていくのも見たし、最期だって看取ったし・・・。
でも「死んでしまった」ということと「もう会えない」ということが=で結びついていない。いや普通は結びつくんだろうけれどね。
頭ではわかろうとしているんだけど、無理にそれを結びつけて納得させようとするとわけがわからなくなって、何かこみ上げるものがあって、過食に走ったり泣き喚いたりする。
これもある意味彼の「死」を受け容れられてないんだろう。
彼が「死んでしまった」のだとしても、今でも何らかの形で会えるんじゃないか、姿を見たり声を聴いたりできるんじゃないか、そう思ってしまう。
実際彼のお墓参りに行く時は、彼がそこにいてくれるんじゃないかと期待してしまう。
うーん、狂ったのかな。
でも一方で冷静な自分もいる。
彼の前にも数は少ないけれど人の「死」を見てきた。
自分の祖母。学生時代の恩師。友人の母。
彼よりずっとずっと前に亡くなっているが、それでも「会えた」とは聞いたことがない。
また、多くの同志の方のブログを読んでいると、皆さん亡くなった方と強い絆で結ばれている。
それでも「会えた」という話は聞いたことが無い。
だから無理なんだろう、と。
でも願ってしまう。
彼が私の前に現れて「ナナドゴブ~」と優しい声で呼んでくれて抱きしめてくれることを
どんなに無理だと頭ではわかっていても。周りから「馬鹿だ」と言われても。
願うことは辞められない。