ゴールデンウィーク中は実家に帰っている。

そうすることで、彼のお墓にも毎日通えている。

ほとんど誰もいないところで、彼と話している(つもり)。

自分を飾らず、彼と向き合うことができる大切な時間だ。

ほんの少し、寂しいけれど。

今日は家族の買い物につきあった。

家族と出かけるのは嫌いじゃない。

でもやっぱり、今の時期に出かけるのはきつかった。

お店に行くと目に入るのは幸せそうな家族連れやカップル。

心の底からゴールデンウィークを楽しんでいる様子が伺える。

なるべく見ないようにした。

半年前までは私もあの中にいたのにな。

もう２度と、私はあの中には行けない。行くことができない。

もしかしたら半年前は、今の私と同じ思いを抱えた誰かが私達のそばにいたかもしれない。

あの頃の私は馬鹿だった。

今から思うと泣きそうになるくらい幸せな時間が、ずっと続いていくと思い込んでいた。

そんなもの、ちょっとしたきっかけですぐに崩れていくのにね。

その時はそんなこと全然知らなかった。

幸せな時間はずっとは続かないかもしれない。

残酷な形で終わりを迎えることもあるんだよ。

だからそれに感謝して目一杯楽しんで。

周りの幸せそうな人たちに、何より過去の自分にそう叫んでやりたい。

でもそれを言ったとしても、実際経験していないとこの人何言ってんの？で終わってしまうだろう。多分過去の私も。

そんなことをいろいろ考えると、やっぱり心身の消耗は激しい。

買い物から帰ってきたら、もう夕方もだいぶ過ぎた頃だったけど、どうしても我慢できず、彼のお墓に行った。

笑っていようと思ったけど、いろんなことを話すうちに少し泣いてしまった。

ごめんね。次に行った時は、もっと楽しい話をするからね。