いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

フラッシュバック

彼がいなくなって間もなくの頃は、本当にフラッシュバックが頻回だった。
モニターのピッピッという電子音ですらダメだったし、脳のCT画像を見た時もダメ。
頭の中に鮮明にICUでの彼が映った。
ひどい時はカルテに自分の名前を打ち込む時に、彼の「ナナドゴブ」っていう優しい声が聞こえてきてダメだった。
本当に耐え切れない時はトイレに篭って涙を流した。
こんなんでよくもまあ病院勤めができたと思う。
でも時間が経つにつれ、職場でフラッシュバックすることはなくなった・・はずだった。


ただここ数日・・
季節柄なのか、脳梗塞で緊急入院する方が多い。
重症の方も多く、意識がはっきりしない方もいる。
そんな方はどうしても、彼の姿とダブってしまう。
彼はくも膜下出血だったけれど、合併症の脳血管攣縮と脳浮腫を起こし、最後は脳梗塞と似たような症状が出ていたから。
患者さんをみるたびに、目の前に彼がちらつく。
よくないのに。


ICUのベッドに寝かされている彼。
点滴を抜かないように両腕を拘束されている彼。
右半身に麻痺が出てきてしまった彼。
虚ろな目でこちらを見ている彼。
その姿を見たのはもう2年半近く前のはずなのに、昨日見たかのように鮮明に思い出す。
特にフラッシュバックするのは入院6日目。
下顎呼吸をしている彼だ。
懸命に生きようとしている彼。酸素を取り込むのにも全力な状態。
彼との別れが決定的になってしまった、あの時。
それを思い出すたびに一言では形容しがたい思いが胸を支配する。
蓋をしていた感情が簡単に溢れ出す。
『寂しい、悲しい、辛い』
『あの時、苦しくなかった?痛くなかった?今はどうしてる?もう辛くない?』
『助けてあげられなくて、支えてあげられなくてごめん』
『幸せにしてあげられなくてごめん』
彼への思い、自分の感情が混ざり合って噴き出してくる。


今、私は脳神経外科のある病棟の配属だ。
そこへの配属は彼がいなくなった後、ある程度自分で望んだことだった。
ある程度業務をこなせていたからもう大丈夫だと思っていた。
まさかここでフラッシュバックが再燃するとはね。
私はあと何回、逆戻りすればいいのだろう。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。