いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

最高の日にならなかった

彼が倒れる何日か前。
テレビであるドキュメンタリー(?)、再現ドラマ(?)をやっていた。
車椅子の青年が、ある女性と知り合い、結婚していくまでの物語だ。
彼と私に近いものを感じ、思わず食い入るように見てしまった。
”私の親は最初は賛成しなさそうだから、粘り強く説得する必要があるな”とか、
”彼は車椅子だからどこのアパートでも住めるわけでもないしな。住む所とかきちんと彼と話し合わなきゃな”
とそんなことを考えていた。


その中で印象に残った言葉がある。
「一番最悪だった日を最高の日にしたい」という言葉だ。
その再現ドラマの中で、2人は青年が車椅子になるきっかけを作った事故の日に入籍をしていた。
ドラマの中の彼女いわく「最悪だった日にそれ以上に最高のことがあったら、その日は最悪な日じゃなくなる」と。


私はこの言葉を聞いて、あ、いいなと思った。
彼が車椅子になったきっかけの事故があったのは2007年7月25日。
私の誕生日の前日。
最後のほうはそこまででもなかったが、やっぱりつきあって最初の頃は、7月25日が近づくにつれフラッシュバックするのか彼は苦しそうだった。
この日に入籍するのもいいな~とぼんやり考えていた。
そうすれば彼にとって最悪の日が最高の日になるんじゃないかと。
この日も笑顔になれるんじゃないかと。
次に会った時に提案してみようとも思った。


「次に会う時」は来なかったんだけどね。次に会ったのは病院で点滴と酸素マスクをつけた彼だったから。
それでも・・彼が倒れてからも私はこの考えを捨てなかった。
彼が倒れたのは11月28日。彼が回復したらこの日に入籍してやろう!と考えていた。
その希望も見事に打ち砕かれた。


私にとって最悪な日。11月28日。
あ、あと12月4日もかな。
ドラマのように「最高の日」になることはない。

もう二度と。永久に。

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