中途半端だから?
私の命が尽きる時はいつなんだろう。
そしてどんな風に命が尽きるんだろう。
彼を喪ってから、1日1回はそんな風に考える。
でも多分「その時」がこないとわからないんだろうし、「その時」が来たとしても自覚できるかどうかなんてわからない。
彼に逢える保証だってもちろん、ない。
この世は魂の修行の場だ、ということを聞いたことがある。
本当かどうかはわからないけれど。
彼は29歳という若さでこの世を去ってしまった。
確かに人よりも苦労をしてきたし、全力で生きていた人だとは思う。
だから、早くいなくなってしまったのか。
もっと生きて、幸せを味わっても良かったんじゃないかと思うけれど。
対して私は・・・そこまでの苦労をしてきたのだろうか。
彼を喪った時は、確かに人生で最大の絶望感だった。
この世にこれ以上、悲しいことなんてあるのだろうかと思った。
ただ、彼を喪うまでは山あり谷ありだったけれど、割と普通の人生だったと思う。
それに今の私は仕事やプライベート、全てにおいて中途半端だ。
仕事もできていないし、休みの日もだらだらしている。
本当になんとなく生きている感じだ。
これではお迎えを遠いだろう。
仕事、プライベート、全てに全力を注いで倒れる寸前までいけば、「もういいよ」ってお迎えが来てくれるのだろうか。
そうなのであれば、頑張る。
ただ少し思うのは、この世にこれ以上の絶望があるのかということ。
彼を喪った後も私が生きているのは、私の人生にこれ以上の絶望が待ち構えてるかもしれないということ。
それは正直怖い。その時私は正気を保っていられるか、自信がない。
私が壊れるのは全然構わないけれど、それによって周りに迷惑をかけたり、彼との思い出を忘れてしまうのが怖い。
私はいったいどうすればいいんだろう。
私はあと何年生きなくちゃいけないんだろう。
立ち止まってるのもダメだし、前に進むのも怖い。
あの頃に戻れたらいいのにな。