いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

入院 3日目

2015年11月30日。

この日は月曜日なので仕事。本当は休みたかったけれど。

そんなことも言ってられないので仕事に向かう。

ICUなので長時間の付き添いはどちらにしろできない。


先輩に事情を話し、定時であがらせてもらえた。

かなり驚いていたが「いいよ、早く行ってきなさい。」と言ってもらえた。

本当に私は周りの人に恵まれている。


ICUの面会時間は19時までだから、そんなに時間に余裕はない。

この日も面会できたのは40分ほど。

うつらうつらしており、時々こちらを見るがすぐに眼を閉じてしまった。

腕や肘は点滴などを自己抜去しないように厳重に拘束されていた。

1日目はタオルで縛っていたが、引き千切ってしまったらしい。

・・・・流石に腕の力だけはすごい・・。

食事は少しずつ摂っているようだが、嫌いだと言って煮物などを吐き出してしまったらしい。そんなに好き嫌いがない人なのにな。不思議だ。


「ちゃんと食べなきゃダメだよ」と言うと彼は頷いた。

「大丈夫?仕事で無理してたんじゃない?」と訊くと彼はまた頷いた。

こちらの言うことはわかっていたように思うが、言葉で返す余裕はなかったんだろう。

ただ、時々「疲れた、疲れた」と大声で言うことがあった。

私は黙って手を握ることしかできなかった。


脳血管疾患はそれが起こった直後も怖いが、数日後に出てくる合併症もかなり怖い。

その合併症によって症状が悪化してしまうこともあるからだ。

どうか起こらないでくれ、と祈ってはいたが、彼の運ばれた直後の症状から何らかの合併症は起こってしまうと予測ができた。


そしてその嫌な予感は、最悪の形で的中してしまうことになる。

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