いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

8回目の月命日(2)

お墓へ行く途中でも相変わらず天気は良かった。
車の窓から見える風景はとても平和で。
本当に彼はいないのか?なんてまた思ってしまった。
彼は今日、仕事をしていて私だけが休みを取ってこんな風にしているのではないかと。


途中で花とお供え物を買う。
彼の好きな和菓子と暑いのでカットスイカ。
それを持ってお墓に向かう。
墓地へ着くと平日+中途半端な時間とあってか広いのにいるのは私一人。


彼のお墓につき墓誌をみる。
そこにはやっぱり彼の法名と命日が刻まれていた。
それをみてドッカーンと落ち込む・・・ことはなかった。不思議なことに。
あぁ、やっぱりそうだよね、くらいにしか思わなかった。
彼はここにいるんだと。


いつもより時間をかけてお墓の掃除をし、花と和菓子、スイカを供える。
前回のお墓参りから1ヶ月近く経っていたので、その間にあったこと、仕事のこと、プライベートなこと、たくさんたくさん泣かずに話すことができた。
もちろん愛してる、という気持ちを込めて。
彼は今どこにいるんだろう、何をしているんだろう、それが答えとして返ってきたらホントに嬉しいのにな~なんて思った。
ヒグラシが心地よく鳴く中、ぼーっとした時間も含めてけっこう長い時間彼と向き合うことができたと思う。
こんなに穏やかにお墓参りができたのは久しぶりだ。


そして「またお盆に来るからね」と言って彼のお墓をあとにした。

8回目の月命日(1)

今日は有給を申請し休んだ。
本当は毎月4日は休みたいが・・・そんなわけにはいかない。


今朝、夢に彼は出てこなかったが夢の内容は覚えていた。
私が念力を身につけて、手に触れずに物を持ち上げることができていた。
でもまだコントロールがつかず、練習しているという夢。
変な夢。というか念力なんていらないから、彼がみえる様になってくれたらいいのに。


昨日からやたらと彼と一緒に食べた海鮮丼が頭に浮かんできていた
なのでお昼から彼と一緒に行ったことのある和食店に行こうとしたが、少し遠いため今から行くと営業時間に間に合わない。
午前中、ぐずぐずとしていないでもっと早く準備しておけば良かったと、自分自身の愚鈍さに腹をたてながら出かける。
それでも気分は和食だったので似たような店を探し、食べた。
値段はそこそこしたが、かなり美味しかった。
本来行こうとしていた和食店には、後日きちんと計画をたてて行こうと思う。


その後は彼と海沿いをひたすら突っ走るエアドライブデート。
晴れていて本当に良かった。
抜けるような青空に、キラキラと波間が輝いている海。
「見て!かもめが飛んでるよー」とか「海岸から離れた所に岩があるよ~あそこまで泳いで行けるのかな~」とか「かわいいお店があるよ」とか助手席の彼の写真に語りかけながら運転した。
返事はもちろんない。わかっているとはいえ、ほんの少し寂しい。


初めて走った道もあって、新しい発見もあったりして。
彼の好きな昔ながらの家が並んでいるような場所も走ったりして。
これを彼と共有したかった。いや見えないだけで助手席にいたんだと信じよう。
心穏やかに、気持ちよく過ごせたから。


この後、彼のお墓に向かった。
少しだけ緊張していた。
会えるかもしれないという気持ちと、現実を突きつけられる恐怖。
その両方があった。

友人の結婚

「来年の春、結婚するんだ」
今日、親しい友人がそう報告してくれた。
「ナナドゴブには職場で噂になる前に報告したくて」と。
嬉しかった。


私の事情も全て知っている友人。
彼がいなくなったと報告した時は泣いてくれた。
いつも私のとりとめのない話を聴いてくれた。
彼女はとても優しい人。
どうか幸せになってほしい。


「おめでとう」と自然に言うことができた。
そして偉そうに「好きな人と過ごせる時間を大切にして、後悔のないように過ごしてね」と言ってしまった。
でも、これは私の本心。
彼とはずっとずっと過ごせると思って、やらなかったこと、また今度でいいやと後回しにしたことがたくさんある。
あの時もっとこうすればよかったと思ったことなんて一度や二度でない。
だから、私のようにはならないでほしい。
最愛の人との別れはいつ、誰におこるかなんてわからないから。