未練と諦め
今日は友人の結婚式だった。
もともと美人な友人だけど、ウェディングドレスに身を包んだその姿は本当に綺麗で。
圧倒されてしまった。
キラキラとした笑顔が、彼女の魅力を更に引き立てていた。
どうか今よりももっと幸せになってほしい、そう思った。
その一方で。
"羨ましい"という気持ちが全くなかったわけじゃない。
彼と結婚することが一番の望みだけれど、結婚式とかウェディングドレスとか指輪とか、憧れがなかったというと嘘になる。
彼と一緒に、それらも叶えたかった。本当は。
でも今日、一番驚いたのはそれらに対してまだ執着している自分がいたこと。
やっぱり年齢的なものもあって、ここ2年間は友人の結婚&出産ラッシュだった。
彼がいなくなって最初に出た結婚式は2016年の5月。
この時は正直、かなりキツかった。
泣きそうになるのを何度も堪えた。
でもそれから回数を重ねていくうちに、ある程度自分の気持ちに折り合いをつけられるようになっていった。
結婚とか出産は、もう自分には無縁の世界なのだと。
そう無理やり納得させようとしていた。
でもまだ自分は未練があったみたいだ。
本当、みっともないなぁ。
友人の結婚式の度に、心の奥底にどろどろした感情が溜まっていく。
そんな自分自身にも嫌気が差してくる。
20代で最愛の人と死別する。
おそらく世間的には滅多にないこと。
こんな自分の境遇を受け入れることはできない。下手すれば一生。
でもいろいろなことを、時間をかけて諦めていくことならできるかもしれない。
というよりそれしかないんだと思う。
少なくとも、友人の幸せは純粋な気持ちで願えるようにならなければ。