※「死」という言葉を頻繁に使います。苦手な方は注意してください。

今でも時々考える。
もし彼が私と出会っていなかったら、彼はもっと生きられたのではないか、と。
もちろん転倒して頭を打った直接の原因は私じゃない。
どういう理由で彼が転んだのか、未だにわからないしこれからもわからない。
でもどこかで何らかの形でその原因に私が関与しているのではないか、と思うし多分そうなんだろう。

『ナナドゴブと一緒にいられて幸せだよ』
『ナナドゴブと会わなかったら、俺、多分死んでた』
彼が私に言ってくれた言葉。
死んでいた、というのは肉体的になのか精神的になのかそれとも両方なのか、聞かなかったけれど。
そんなことを言うの辞めてよ！なんて彼に言ったけど、嬉しかったんだよ。
私は彼の、それほど大切な存在になったのだと。自惚れていた。
私が彼を幸せにするんだと。

でも、今。こんな結果になって。
私とつきあって、私が彼女で本当に良かったのか。
わからなくなる。
もしかしたら、私ではなくもっと素晴らしい女性と出会えたのではないか。
そしてその女性であれば、彼を幸せにできたのではないか。
彼が早く死ぬこともなかったのではないか。
私の存在がその出会いを邪魔したのではないか。
私が彼を死に追いやったのではないか。
傍から聞いたら「何言ってんの？どこまで捻くれてるの？」って言われそうだが、そんな考えが抜けない。
少し前までは心の奥底にしまいこんだ考えだけど、最近になってまたぐるぐるしている。
彼と他の女性。
考えただけで苦しくなるし、今も書きながら泣きそうになっているけど、でもそれが本来の彼の幸せだったのだとしたら。
私はただのお邪魔虫だ。
いや、お邪魔虫なんて言葉じゃ済まされない。馬鹿で屑だ。

こんな結果になった今でも。
彼は私と出会って良かったと言ってくれるのだろうか。
私のことをまだ、好きでいてくれているんだろうか。
それすらわからない。いや、わかるのが怖い。
私は彼ともう一度出逢いたいし、今度こそ彼とずっと一緒にいたいのだけれど。
彼はどう思っているんだろう。

・・・ふう。本当に最近ネガティブ思考一直線だ。