いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

彼の声

今日、久しぶりに彼の声を聞いた。
前のスマホに録音してある彼の声。
留守電になった時、彼がメッセージを入れてくれたものだ。
彼がいなくなった直後はよく聞いていたけれど、最近は辛すぎて聞けていなかった。
でもどういうわけか、今日は久しぶりに聞きたくなったのだ。


『ナナドゴブー?良かったら明日の夕飯何か作るよ』
『また後で電話するね~』
・・・いやぁ本当スマホってすごいわ。
彼が今まさに電話の向こうで話しているんじゃないかってくらい、鮮明に聞こえるから。
思わず〇〇って彼の名を叫びそうになったよ、ホント。
彼の声は私の記憶と一緒だった。
まだちゃんと覚えてる。大丈夫。
少し安堵した。


でもそれ以上にあの頃の楽しかった記憶が甦ってきた。
「何で〇〇だったんだよー!」「本当にいないの?」「ごめんね、ごめんね」
こんなことを口走ってしまった。涙も流した。
おいおい、彼がいなくなった頃と同じ感じに逆戻りしてどうすんだ、自分。
呆れながらも仕方がないと割り切る。


にしてもやっぱりあの破壊力はすごいな。
一瞬にして負の感情に引きずり込まれる。
だったら聞かなきゃいいじゃんって思われるかもしれないが、私にとって忘れることが一番怖いんだ。多分そんなことになったら発狂する。
だから、自分の負の感情と闘いながら必死で記憶を呼び起こしている。
他人からどう思われようとも、私はそうしていくと決めた。

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