いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

手を繋いで一緒に歩きたかった

しつこいけれどまた桜の話。


今日仕事が終わった後、彼が住んでいたアパートに行った。
目的は彼が自慢していた桜をこの目で見るため。
昨日の記事でも書いたけれど。
彼のアパートへ行くのは本当に久しぶり。
でも道はちゃんと覚えている。
彼がいた頃と違って、アパートへ行く途中全然うきうきしなかったけれど。
むしろ彼がいない現実をまた突きつけられることが怖かった。
1年半近く経つのに何言ってるんだか。


アパートに着いて、彼が住んでいた部屋の方はあまり見ないようにして、彼が言っていた桜を探す。
すぐに見つかった。というか1本だけじゃなかった。
見事だった。
大きな桜が何本も並んでいて、しかもちょうど満開で。その上に朧月も浮かんでいた。
白に近いピンクの花びらが月あかりに照らされて、それはそれは綺麗だった。
しばらくぼーっと見惚れた後、”〇〇、あんた2年前にこんな綺麗な景色を見ていたんだね。羨ましいな!”なんて一人で毒づきながら写真を撮りまくった。
スマホ+私の写真技術だったから、全然綺麗に撮れなかったけれど。


その後、近くをぶらぶらと散歩した。
すると近くに川が流れており、その川沿いが一面桜並木になっている場所があった。
提灯が飾られており、ちゃんとライトアップもされている。
しばらくは彼の写真と一緒に歩いて花見をしていたけれど、思ったより桜並木が続きそうなので一旦車に戻り、どこまで続くのか確かめようと車を走らせた。
3kmはあったと思う。
思ったより長い距離だな、と面食らいながら車の通りが少ないこともあってゆっくり車を走らせる。
そこの桜もものすごく綺麗で。
提灯のやわらかい明かりに照らされている桜が何本も連なっている景色は、幻想的だとしか言いようがなかった。
教養がある人だったら、もっと上手く表現できるんだろうなきっと。
途中でお花見している人もちらほらみかけた。


ここの桜並木の道。
晴れたらきっと気持ちのいい場所なんだろうな。
春の暖かい気候だったら散歩にうってつけだったろうな。
彼と一緒だったら3kmくらいどうってことないだろう。
どうして今まで知らなかったんだよ、こんないい場所を!と後悔した。
彼がいる時に知っていたら、絶対一緒に散歩したのに。
一緒に歩きたかった。手をつないで。他愛無いことを話しながら。笑いながら。
他の夫婦とか恋人が当たり前にできるであろうことが、もう私にはできない。
狂おしいほど欲しい。彼との日常的な時間が。


彼が言っていた景色を見てすっきりするはずだったのに、更に未練を増やしてどうするよ!?自分・・なんて自分自身につっこみながら帰った。
でも行ったことを後悔はしていない。
彼もどこかで見ていてくれたらいいのにな。

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