いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

母方の祖父母

今日は母方の祖母の祥月命日だ。

10年前の今日、祖母は眠るようにこの世を去った。

祖母は明るく、いつも笑っている人だった。

私達孫をとても可愛がってくれ、心配してくれ、遊びに行った時は食べきれないくらいいろいろご馳走してくれた。

ニコニコとした笑顔がとても印象的。


娘である母も寝込んでいるのを見たことがない、というくらい元気な人だった。

だから絶対祖母は長生きするよねーなんて話していたのに。

2006年10月に大腸癌がみつかった。

手術はしたけれど転移がかなりあり、もう手の施しようがない状態だったと後から聞いた。

そしてあっという間に麻薬を使わなければいけなくなり、意識も朦朧とし最期は眠るように逝ってしまった。

享年68歳。

3ヶ月にも満たない闘病生活。


私は呆然としてしまった。

身近な人の死の経験は、祖母が初めてだったから。

数ヶ月前まで普通に話をしていたのに、こんなにあっけなくいなくなってしまうのか、と。


そしてその頃、私は家族関係があまり良くなくて、祖母に心配かけたままになってしまった。

私があの世に逝った時、彼と再会した後は祖母の所へ行こうと決めている。

そして謝ってあの後大丈夫になったよ、ってきちんと報告したい。

あとは仕事のことかな。

私が今の仕事を目指そうと決めたのは、祖母の闘病を見たからだ。

ちゃんと夢を叶えたよって、胸を張って言おう。


ちなみに彼の最期の直前、もうすぐ逝ってしまうとわかったのは、この時の祖母の最期を見た経験があったからだ。


祖父は今でも健在だ。

耳は少し遠いが認知症もなく、しゃきしゃきと歩いている。

祖母が亡くなってからはずっと一人暮らし。

料理や家事もするし、パズルやパソコンが趣味。健康診断も異常なし。


表面上では昔の祖父と今の祖父は変わらないように見える。

でも、内心はどうなんだろう。

今でもやっぱり悲しいし、寂しいんじゃないだろうか。

会いたいんじゃないだろうか。

祖父はあまり感情を表に出さないし、私も突っ込んで訊いたことがないからわからないけれど。

祖父母は私達から見ても仲が良かった。

夫婦で仲良く買い物や旅行にも行っていた。

もうすぐ金婚式だった。

人生の大半を一緒に過ごした伴侶が、突然いなくなってしまう。

同じような体験した私でも、その苦しみの全ては想像できない。

多分、つらいとかそんな生易しい言葉じゃすまない。

世界が崩壊するのと同レベルくらいじゃないかと思う。


でも祖父はこの10年間、しっかりと生きている。

とても、すごいことだと思う。

私なんて1年過ごしただけで、挫けそうだったのに。

そんな祖父を私は尊敬してる。

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