いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

彼の手、私の手

私は数年前まで、ハンドクリームを使ったことがなかった。

というより、手が乾燥しなかった。


それが仕事を始めてから、まずは手の甲が乾燥するようになり、ついに今年は掌や指先も乾燥するようになってきた。

ちょっとハンドクリームを塗らなかったらすぐにカサカサになり皮が白く剥ける。

今までは手の甲のみハンドクリームを塗っていたので、ベトつき等は気にならなかったが、今年になって初めて掌にハンドクリームを塗った時の気持ち悪さを知った。

ただ、ハンドクリームに今まで疎かったので、どれがサラッとしたつけ心地かわからない。当分今までので我慢しよう。


でも、自分のカサカサの手を触っていると、彼の手の感触を思い出す。

彼も車椅子をこいでいたから、いつも手はカサカサしていた。

カサカサしているけれど、温かくて大きな手。指の長い綺麗な手。

大好きだったあの手。いや、彼の手だから好きなのかな。

手を繋いだ時の感触は今でももちろんはっきり覚えている。

何千人、何万人の手の中からでも、私は彼の手を見分ける自信がある。


ふぅ、ノロケのようになってだいぶ話がそれた。

要するに、私は彼の手を含めて彼が大好きだ。

もう一度、手を繋いで歩きたい。

そのためにも自分の手の手入れはちゃんとしとかないと。


でも時々カサカサにして、彼の手を思い出すのもいいかもな、なんてちょっと変態ぽいことも考えている。

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