いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

クリスマスプレゼント

私たちは、誕生日もクリスマスも予算を決めて、お互いの欲しいものを一緒に買いに行っていた。
少し高めのものが欲しい時は、誕生日の予算とクリスマスの予算を合わせて一つのプレゼントをお互い買ったりもしていた。
実際2014年は私も誕生日とクリスマスの予算を合わせて、ちょっと高めの腕時計を買ってもらった。
一目ぼれしたもの。嬉しかったなぁ。
だからプレゼントは当日に渡す方が少なかった。


あと大好きな人に何か買ってもらえる時、自分の一番気に入ったものを選びたいなと思う。
普段自分の物を買う時はほとんど迷わず即決している私だが、彼に何か買ってもらう時は、”本当にこれでいいのか”悩んで結局買わずに次の機会に・・・なんてこともあった。
これは同意していただける方も多いのではないか(と私は勝手に思っている)


話がだいぶ逸れた。
2015年のクリスマス。私はいつもの予算のプレゼントの他に、これをあげたいと決めていた物があった。
スヌードだ。
彼は寒がりなので、数年前マフラーをあげようかと思ってどんなデザインが好きか訊いたことがあった。
「マフラーか・・したいのはやまやまなんだけど、マフラーの裾が車椅子のタイヤにひっかかりそうで怖くてできないんだよね。」と彼。
それを聞いて私は諦めていた。
でもスヌードというものがあるのを2015年の冬の終わりがけに知った。
流行物を知るのがかなり遅い私。でも嬉しかった。
『これなら裾もないから彼も首に巻ける!今年のクリスマスにサプライズであげよう!』
そう考えていた。そして冬が近づくにつれ、
『12月の始めはもう少し仕事も落ち着いているから、クリスマスまでに買いに行こう。どんなのがいいかな。彼に渡したらどんな反応をしてくれるかな』
なんてウキウキと考えていた。


その前に彼は逝ってしまったんだけどね。
せめて買ってさえいれば棺に入れてあげることができたのに、それも叶わなかった。
あげれずじまいだったプレゼント。
今年、彼に向けて買おうかと思ったけれど、それを首に巻いてくれる人はもういない。
でも・・買っておいて私が逝った時に棺に入れてもらうことにでもしようかな。
そしてあっちに持って行って、こんどこそ首に巻いてあげたい。

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