入浴剤(2)
2015年10月29日。今からちょうど10ヶ月前。
彼と外でデートした。
夕食を一緒に食べて、その後雑貨屋さんをうろうろした。
今でも覚えてるその時の会話。
私「ねぇねぇ、○○。これ可愛くない?」(チョウチンアンコウの飾りが入ったキャンドルを持ちながら)
彼(若干ひいている)「いや、それはどっちかというとキモイ部類に入るだろ。」
私「えー・・なんか友達にも同じこと言われた」
彼「ナナドゴブは可愛いと思うポイントがちょっとズレてんだよなww」
私「ひでぇ・・あ、プレゼントするからこれ飾ってよw」
彼「馬鹿言うなwwナナドゴブが飾ればいいじゃん。」
私「私は今別のキャンドル飾ってるから無理だよ~」
他愛もない会話。こんなにも覚えているのに、何で今、彼はいないかな。
その後私の希望で入浴剤のコーナーに行った。
どれにしようかな~なんて選んでいると彼が、「たまには俺も買おうかな・・」とボソリと呟いた。
え!?と思って彼を見ると、「いや、何かこんなに種類があると俺も試してみたくなる」とのこと。
やっと魅力に気づいたか~?なんて言いながら、二人でお揃いで買った。
この入浴剤、私は今でもまだ使えていない。
彼がいなくなった後、彼のアパートを探してみたけれど、この時買った入浴剤は見当たらなかった。
2個買ったのだが1ヶ月のうちに使ってしまったらしい。
アパートのお風呂は狭くて湯船に入るだけでも大変なのに。
入浴剤、あまり好まなかった彼が短期間のうちに使ってくれていた。
嬉しくもあり、何故かほんの少し寂しかった。