いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

カラードレス

ウェディングドレスで思い出した彼との何気ない会話。


あれは多分付き合って1年半から2年くらいの時だったと思う。

彼の車に乗っていた。

信号が赤になり、交差点で停まる彼。

ふと助手席から窓の外をみると、そこはブライダルのお店でショーウィンドウにカラードレスが飾ってあった。

レースの部分が水色から藍色のグラデーションになっていた。

綺麗だな~と思わず凝視していると、反対側から感じる視線。

慌てて彼の方を振り向くと、そこにはニヤニヤ笑っている彼がいた。

「そっか~。ナナドゴブはああいうドレスが好みなんだ~。」

「ナナドゴブも可愛いところあるじゃん。やっぱり女の子だね~。」とか散々からかってくれた。

私は女の子扱いされることに慣れておらず、いや違う!とかそんなことない!とかムキになって言い返してしまった。

しばらく私をからかった後、彼は急に真面目な顔になってこんなことを言った。

「でも似合うと思うけどね~あのドレス。ナナドゴブに。」

「いつかああいうの着せてあげたいな。」

私は嬉しいやら恥ずかしいやらで、何て返事したか覚えていない。


ああいうのはガラじゃないって思ってたけど、彼が喜ぶなら着たかったな。

ごめんね。見せてあげられなくて。

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