いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

ケンタッキーの想い出

彼とデートする時、食事はドライブスルーを利用することも多かった。
なんだかんだで美味しいものがたくさんあるし、車椅子で店に入れるかどうか気にしなくてもいい。
ドライブして、ドライブスルーで昼食を買って、景色の良いところに車を停めて食べていた。車の中で2人だけの空間、って感じも良かった。
ドライブスルーはいろいろな所を利用していたっけ。
その中でよく利用していたのがケンタッキー。


あれも3年前の7月か8月だったと思う。
平日の仕事終わり、彼と会ってドライブをを楽しんでいた。
夕食はケンタッキーにしようか、なんて言って近くのケンタッキーに向かっていた。
夏は普通のチキンの他に辛いチキンが出るので、私はそれが大好きだったのだ。
お店までもう少し、という所で彼が入る車線を間違えてしまった。
まっすぐ行かなくてはいけないのに、左折専用車線に入ってしまったのだ。
”あっ”と思った時は車線変更できる状態じゃなかった。
でも彼はそれにまだ気づいていない。
私が恐る恐る「ねぇ、〇〇。ここは左折専用だよ?」と言うと、そこで初めて気づいて慌てたようだった。
ただでさえ車線変更が苦手だった彼。かなり動揺していた。
結局その場は左折し、かなり遠回りをしてお店に向かった。


そしていざドライブスルー。
しかし何と辛いチキンは売り切れており、揚げなおすと20分くらいかかるとのこと。
結局普通のチキンを買った。
私が「遠回りしなかったら買えたかもしれないねww」なんて彼をからかうと(嫌な女だ)、彼は「そうだよね。本当にごめん・・」なんて本気で落ち込んでしまった。
私は慌てて「いや、いいから!一緒に食べたら何だって美味しいから!!」なんて言うと、ものすごく安堵した表情を浮かべてたっけ。


こんなやりとりすら、懐かしい。
そしてその後、結局2人で辛いチキンを食べることはなかったな。


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今日の夕食。
久しぶりにケンタッキーを食べた。辛いチキンを。
彼にもお供えした。食べてくれただろうか。
どんな感想を持っただろうか。訊けないけど。
あの時はからかってごめんね、なんて彼の写真に語りかけた。


この記事を書いているうちに、また別の想い出が甦ってきたけど、それはまた別の機会に書こうと思う。

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