無題(3)
もう、一緒に生きていけないのなら。
せめてお別れの言葉を言いたい。
もう一度、会って。
彼の目を見て。手を握って。
最期の時に言えなかった、ありがとうって言葉を今度こそ言いたい。
でもそれは私のエゴ。
私が楽になりたいだけの思い。
これから負の感情とどう向き合って、そしてどう生きていくか。
自分で答えを出さなくちゃいけない。
自分で踏み出さなくちゃいけない。
彼の言葉を聞いていないから、とか考えがわからないから、なんていい訳もいいとこ。
自分自身のことなんだから、自分で責任を持たないと。
彼のせいにしちゃいけない。
この考えにいきつくまで、私は2年半かかった。
わかってる。わかってるんだけどね・・・
ただ、わかっていても実際に行動に移せるか・・と言われるとそれは別問題。
今だって、誇れるような生き方をしていない。
これからも彼を思い出して泣くだろうし、挫けることだってあるに違いない。
ズタズタに傷ついて、叫んでしまうこともあるかもしれない。
それでも彼に見せられるような自分でいたい。
ほんの少しだけでも・・・
「ナナドゴブが彼女で良かった」って彼が自慢に思ってくれたら。
こんなに嬉しいことはない。