いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

Sさんと話す

またまた続き。あの時のこと。
どうしてもあの時のことは続けて書けないから、記事がとびとびになってしまう。
でも書ける時に書いておかないと。



そうやって彼の傍にいると、どなたかが来られた気配がした。
Sさんだった。
彼と私の数少ない共通の知り合い。
彼も私ももともと知り合いだったのだが、お互いにSさんが知りあいだということは知らなかった。
つきあって2年位の時、デート中にSさんと偶然お会いして知ったのだ。
『いやー知らなかったな!まさか〇〇さんの彼女がナナドゴブさんだなんて。本当、2人とも幸せそうな顔して~。見てるこっちが照れるよ』なんて言ってくれたっけ。


「ナナドゴブさん?」とSさん。
私は泣きそうになりながらSさんのところに駆け寄った。
彼のことを知っている人に会えた安心感、込み上げてくる思い、彼のことを遠慮せずに話したい・・そんな思いが一気にこみ上げてきてしまった。
「ナナドゴブさん、なんて声をかけたらいいかわからなくてごめんね。苦しくて辛くて悲しくて・・どうしたらいいのかわからないよね、ごめんね。」
私にそう声をかけてくださった。
その後彼に手を合わせながら「〇〇さん、どうして突然・・」なんて呟いておられた。


Sさんと私でしばらく話をした。
Sさんには、お義父さんが連絡したとのこと。
私はSさんにお話しした。
おそらく転落して頭を打ってしまったこと、くも膜下出血の合併症が強く出てしまったこと、入院はわずか6日にも満たない期間であったこと・・
そして・・来年は結婚するつもりだったってこと。
話している内容も言葉もぐちゃぐちゃになりながら、何とか伝えた。
Sさんは辛抱強く頷きながら聴いてくださった。
「私も聞いていたよ。〇〇さんから。ナナドゴブさんと結婚するつもりだったって。もうすぐなのかなって私も楽しみにしていたんだよ。〇〇さんも、きっと無念で無念で仕方ないだろうね。」
「あと、ナナドゴブさん。さっきから口調はものすごく冷静そうに見えるけれど、顔がものすごく泣きそうだよ。我慢しなくていいから。泣いていいよ。」
その言葉を聞いて、私はまたぽろぽろ泣いてしまった。
Sさんは何も言わず、私の背中を摩ってくださった。


「今度また、いろいろ話そう。ナナドゴブさんの話を聴きたいから。」
Sさんはそう言って帰っていかれた。
そして本当にこの2週間後にお会いして、話をいろいろさせていただいた。
その時の言葉に、私は今でも救われている。
この時の話も次に書こうと思う。

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