いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

2年前の今日




2年前の今日。
彼が倒れた日。私が地獄に叩き落された日。
その時の経過はだいぶ前、このブログにも記した。
あの時の心情。改めて振り返ってみる。


”どうして彼が?”
あの日の私はそればかり考えていた。
実は初日に対面した時点ではくも膜下出血ということは聞いていたが、動脈瘤によるものなのか外傷性かははっきりと聞いていなかった。
ただ看護師さんが「手術の予定はない」と言っていた事から、動脈瘤ではないのかな?と予測していただけだ。
でも外傷性だとしても、あの何をするにも慎重な彼が、くも膜下出血を起こすほど頭を打ちつけるなんてあり得ない・・と思ってひたすら悶々としていた。
一旦ICUを出た後、何故か売店でメントスと炭酸水を買ってひたすらスマホでくも膜下出血について調べていたことを覚えている。


あの時、本当はICUの看護師さんに泣きつけば良かった。
「彼の病状について教えてほしい!!」って。
知りたかった。彼がどういう状態なのか。
どうしてこうなったのかを。
でも訊けなかった。
だって私は家族じゃない。
普通は家族以外に病状は説明できない。
私は病院勤めなので、そんなこともわかっていた。
恋人ってこんな所で無力なんだ、と痛烈に思い知った。
それに看護師からは、病状については詳しく説明できないことになっている。
本当に詳しく説明できる権利があるのは医師だけだ。
それも・・わかっていた。
だから訊かれても看護師さんも困るだけだろう、と変な遠慮があったのだ。
今となって思えば、例えば彼の家族に了解をとってもらったりだとかできたかもしれないけれど。
ただのたられば論だ。


そしてこれはあまり人には話したことがないが・・
病院に運ばれた初日の時点で、私は彼がいなくなるかもしれないと薄々予感していた。
あの頃ちょうど脳神経外科の病棟の担当になったので、脳血管疾患について詳しく勉強していたのだ。
そして彼の状態と照らし合わせてみると、そんな結末も予想できた。
でも私はその予感を無理やり打ち消した。
私は医療従事者としてはまだまだ新米だし、私の判断なんて当たる訳がない!と。
結局それは的中してしまうのだけれど。
本当、皮肉なものだね。
勤め先の病棟では私の予測なんて当たったことがなかったのに、最愛の人に対しての最悪の予感が当たってしまうなんて。


あの時、もう少し行動していれば何かが変わったのだろうか。
結末は変わらないにしろ、自分の心情的な意味で今よりもマシだったんだろうか。
答えは今でもわからない。

×

非ログインユーザーとして返信する