いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

2年前の今日

2015年10月14日。

私は彼のアパートへ行っていた。

彼手作りの夕食を食べ、談笑していた。

何でこんなにはっきり覚えているかというと、この日久しぶりに会ったのと、彼に私の写真を撮ってもらったからだ。


当時、近々学生時代の先輩が結婚するので、メッセージカードを持った自撮り写真を送ってほしいと頼まれていた。

でも私は一人暮らし。

自分で撮るのもなかなか難しかったので、彼にお願いしたのだ。

私のスマホで私を撮る彼。

実は何回も何回も失敗した(笑)

その度に「あーその角度じゃなくって!」とか、「もうちょいズームして!」とかいろいろ注文をつけまくってた図々しい私。

でもそんな時間も幸せだったな。


私のスマホにはまだその失敗した写真のデータがある。

写真の中の私は本当に幸せそうに笑ってる。

まるで自分が結婚するみたいに。

いや、すると思っていたしね、実際。

できなかったけれど。

自分ってこんな風に笑えたんだなって、感心してしまった。

今は、もうできない。

自虐じゃなく、これが本心。


2年前。

彼はこの世にいたし、私は幸せだった。

あの時間は幻なんかじゃない。確かに存在していた。

でももう戻ることは絶対にない。

無邪気に笑っている自分の写真をみながらそう痛感し、胸が締め付けられた。

蓋をしていた負の感情に引きずられそうになる。

写真の中で笑っている自分と今の自分。

姿形は同じなのに、全く違うような気がする。

あの頃の自分が羨ましくてたまらない。

もう二度と手に入らない大事なものを、写真の自分は当たり前のように持っているから。

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