いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

結婚して妻として

彼と私は6年間付き合ってきた。
結婚はかなり早い段階から意識していたし、友人から「結婚しないの?」と訊かれたこともある。
でも今思い返しても、結婚できるタイミングはなかったと思う。
まさにこれから、だった。
付き合い始めの頃、彼は体力がなく何とか臨時職員として働き始めたばかり。
私も学生でこれから資格取得に向けて勉強していくところだった。


彼とは話し合っていたことがある。
お互いきちんと自活できたら、互いの両親に挨拶しようって。
特に彼は私の両親に対してすごく気を遣っていた。
「俺は車椅子だから、多分ナナドゴブのご両親はあまり良い顔をしないと思う。でもちゃんと自分のことは自分でして、ナナドゴブを幸せにできるって認めてもらえるよう頑張るから」と。
すごくすごく嬉しかった。結果的に無理させてたのかもしれないけれど。


彼が自分の体力に合わせて少しずつ就業時間を伸ばし、フルタイムの正社員になれ一人暮らしを始めたのが2014年春。
私が自分のなりたい職業に就けたのが2015年春。
だから彼と、私が仕事に慣れた2016年に結婚の準備をして、2017年頭ぐらいに籍を入れられたらいいねって話していた。
それがベストだとお互い思っていた。彼が倒れていなくなるまでは。


こうして客観的にみてみると結婚するタイミングなんてなかったと思うし、その時はそれがベストな判断だと思っていたし、今もそれはそう。
でも思ってしまう。こんなに早くいなくなってしまうのなら、せめて妻として彼を送り出してあげたかったって。
彼と私が愛し合っていて、一緒にいたことを何か公的な形で残したかったって。
私がもう少し早く今の職に転職していたら。
籍を入れるだけなのであれば。
短期間であれ、夫婦でいられたのかもしれない。
そんなことを考えたってどうしようもないんだけれど。
「ウチの夫は・・」「ウチの旦那は・・」
そう言える関係が、羨ましくてたまらない。

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