いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

18回目の月命日(1)

彼と会えなくなってから今日でちょうど1年半。
ここまであっという間だったような気もするし、まだこれだけしか経っていないのか、と思っている自分もいる。


今月の月命日は先月に引き続いて休みの日だ。
前からどこか、エアデートに行こうと考えていた。
朝起きる。天気は何とか晴れ。
晴れたらどこに行くかは決めてあった。山だ。
この間海へ息抜きしていた時に、ふと思い立ったのだ。
今度は彼の好きな場所へ行こう、と。


私は海へ行くことが大好きだが、彼は海よりも山の方が好きだった。
一緒にドライブしていた時も山の方に行きたがっていたし、青々とした新緑を見ることも好きだった。
彼のご両親からいただいた写真の中にも、山道を登っている彼が笑顔で写っている写真が数枚ある。
でも怪我をして車椅子になってからは、歩いて登れなくなったため車が通れる場所にしか行けていなかった。
彼はどう思っていただろう。もう一度山道を自分の脚で登ってみたいとか考えていたんだろうか。
今となっては知る術がないな。訊いておけば良かった。


助手席に彼の写真をのせて車を走らせて山へ行く。
本格的に登山するような山じゃなくて、キャンプ場とか遊具とかも設置されているような、初心者向けのハイキングコースがあるような山。
・・・なんだけど案外へとへとになってしまった。
体力のなさを改めて実感する。
でも暑くもなく寒くもない気候の中、風を受けて歩くのは本当に気持ち良かった。
海にいるのとはまた違って心が空っぽになる。
あと、海もそうだけど人工物が少ないせいか外からの刺激がとても優しい。
木漏れ日とか、鳥の囀りとか、風で草木が揺れている音とか、花の匂いとか。
全部自然に身体の中に入って、優しい感じで私を包み込んでくれた。
ベンチに座って目を閉じてリラックスしていたら、そのまま寝オチしそうになったよ。
あの心地よい感じはクセになりそうだな。もうちょっと近くにこんな山があればしょっちゅう行くのに。
そして彼もこの心地よい感じを共有できたらいいのに、なんて思いながら山を下りた。



帰りの道中、その山に関する小さな博物館があった。
あまり人がいなかったので、彼の写真と一緒にゆっくりとまわることができた。
あそこはまた行きたいな。
今度は特別展示等やっている時に行きたい。

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