いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

新しい情報

先日、美容院で髪を切ってもらっている時、地元の情報誌をぱらぱらとめくっていた。
新しくできたカフェやレストランの特集が載っていた。
何気なくそこを読んでいるうちに、猛烈に彼と行きたくなった。
”ここの料理、ボリュームがありそうだから彼でも満足できるだろうな”とか”ここからの景色は彼が好きそうだな”とかいろいろな思いが駆け巡って。


そういえば何年か前、彼と車の中で地元の情報誌を広げてここに行きたい、あそこにも行ってみたい、なんてわいわい話をしていたっけ。
彼は車椅子だから行ける場所が限られてしまう。
それでも下見を兼ねてドライブしたり、その場所に問い合わせをして車椅子でも利用ができるか訊いてみたり。
そんな時間が楽しかった。
良いお店だった時は、いい場所見つけたね~なんて笑い合ったっけ。
雑誌で見た新しくオープンした雑貨屋さんに行ってみたい!と彼に言って、実際に行ってみたら一つ一つの雑貨の値段が高すぎて買えなくて、二人ですごすごと出てきたこともあったなぁ。懐かしい。


もう二度とあんな時間は持てない。
彼も一緒にいるだろう、と思ってあの頃と同じように行ってみるのもいいのかもしれないが、今の私はそんな気分には到底なれそうもない。虚しくなるだけだ。
何で今、隣にいないんだろうって。
やっぱり一緒に見て、聴いて、体験して。
その時間や気持ちを共有したい。
でもそれは叶わないことだから。


新しくオープンした場所とかお店とか。
そんな情報が入るとやっぱり彼と行きたいと思ってどうしようもなくなる。
何でこの情報を知っているのが自分だけなんだろう、と悲しくなる。
あとはどうしてもっと早くこんな良い店が出てくれなかったの、そうすれば彼も行けたかもしれないのに、とどうしようもないことを考えてしまう。
自分の奥底にある前に進みたくないという思い。
それがこれらの感情を生み出しているのかもしれない。
簡単に負の方向に引っ張られてしまうから。だから。
なるべく新しい情報をシャットアウトしようと思う。
良くないことかもしれないけれど、そうすればこの負の感情を大きくせずにすむ。


私が前に向かって歩き出せるのは、まだまだ先になりそう。
少なくとも、このどうしようもない感情に折り合いをつけてからになるかな。

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