いつかあなたに逢いたい

2015年12月に6年付き合っていた最愛の彼を喪いました。
正直どう生きていったら良いのかわからないまま・・・今を過ごしています。

彼のお母さんと

私が彼のお母さんと初めてお会いしたのは2012年9月1日。
その日は彼の誕生日デートだったので、私が彼の家まで迎えに行ったのだ。
彼のお母さんはわざわざ私のところまで挨拶に来てくださった。
本当に恐縮した。


その後、彼からいろいろ彼のお母さんの話を聞いた。
小さな頃はバスに乗って一緒に買い物に行ったこと。
料理がとても上手いこと。
塩辛いものが好きなこと。
身体があまり丈夫ではないこと。
昔骨董品店に勤めておられたため、特にお皿に対する目利きがすごいこと。
花が好きで庭弄りをよくしておられること。
他にもたくさんたくさん。
ちなみに花は好きだが、カーネーションはあまりお好きではないらしい。
その話を聞いた時、結婚した後の母の日をどうするかな~なんて思ったりもした。


そして次にお会いしたのは、彼が危篤状態の時。あの暗い病室で。
「〇〇、今私達のことを見ている気がする。」
こう言われたのが印象的だ。
正直、こんな形でお会いしたくなかった。
彼の実家で結婚の挨拶をする、という形でお会いしたかった。
もし彼と結婚していたら、お姑さんになっていたはずだ。
私の母よりもかなり年上である彼のお母さん。
母とはまた違った考え方とか意見とかも聞けたかもしれない。
もちろん深い付き合いをしていく中で合わないことも出てきただろう。
衝突したり我慢したりしなくちゃいけなかったかもしれない。


でも。それでも。
彼と結婚して親族として彼のお母さんとお付き合いしたかった。
模索しながら、彼に相談しながらいい関係を築いていきたかった。
そして「お義母さん」と呼びたかった。


昨日の母の日、自分の母と食事の準備をしながらそんなことを考えていた。


正式な婚約すらしていなかった私たち。
彼のご家族にどの程度踏み込んでいいのか、今もわからないでいる。

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